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LUZの熊野古道案内

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2006年 02月 20日

熊野の旅 この半世紀の熊野の開発計画 3

 この地域で行われた国営事業はさほどありません。ほとんどがこの地区の人口の少なさをいいことにした虫食い化計画でした。
 その中で珍しく地元の生活を考えようと言うのが『金山パイロット』です。
 これは雑木山、里山を切り開き『みかん農地』を造成しようと言うものです。
 みかん農家と言うのはどこでも個人営業の小さなところが多いものです。それを農林省の直営事業として造成し、地元に協同組合を作らせて払い下げようと言うまことにありがたいものです。
 ここの場合165.4haの広大な面積が造成されました。険しい山を削りなだらかな蜜柑園が出現しました。みかんも植栽されました。一気に理想的な蜜柑園が出来上がったはずなのです。
 このみかん園、ちっともみかんの木が大きくなりません。なり始めてもものすごく小さくてすっぱいのです。それは当たり前のことなのです。
 山を削り表層土はどこかに運び去り、残された赤土のところに岩を砕いて混ぜた農地で木が育つわけはないのです。
 あわてて、製材所から木の皮を集め、崖の上から落として下で堆肥化しようとしました。随分運んでいましたがただ落として積み上げただけでは杉や桧の皮は発酵してくれません。製材所の片隅の皮が十年経っても変化しないし、杉や桧の皮で屋根が葺けるのですから当たり前です。おまけに1m余ってある長いもので農地に広げるのも大変です。雑草を防ぐ効果はあっての肥料にはさほどなりませんでした。そもそも、こうした果樹の場合は最初に植える時に大きな壷を掘り元肥に入れなくては駄目なのですからね。
 典型的な現場知らずの机上の計画でした。
 この話は次に続きを載せます。
 下は金山パイロットが観光農園として『みかん狩り』のお客さんように立てた歓迎アーチです。

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by je2luz | 2006-02-20 10:13 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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