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LUZの熊野古道案内

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2006年 02月 05日

熊野の旅 七里御浜と川

 七里御浜に注ぐ川の河口にある『緑橋』は樋門の上に作られたと書きました。このような構造は他にも熊野市井戸町の井戸川の『亀齢橋』(きれいばし)と熊野市と御浜町の境の志原川河口の『志原橋』と合計三本あったのです。このうち井戸川の亀齢橋は国道42号線が改修されたときに樋門が新設され、さらに『カルバート』と言う浜の下に導水トンネルを作って水を海に流すものが作られたので架け替えられてしまいました。この『亀齢橋』は石と煉瓦で作られたきれいなものでした。道幅も狭く止むを得なかったのかもしませんが惜しい橋でした。
 なぜこのように樋門を昔から作ったかと言うと七里御浜の成り立ちにあります。
 七里御浜は和歌山・三重の県境にある熊野川が押し出した石を黒潮が熊野市方面に運んで堆積したものです。二十四市間休みなく運んでいます。
 通常のときは目に見えて動くことはないのですが、一旦海が荒れると一日でものすごい量を運びます。ダンプカーに何百杯もの砂利を動かします。それで河口が閉塞気味になり、乗り越えた波により塩水がどんどん逆流始めます。波も休みなく打ち寄せるので見る見る間に上流まで塩が入り水田は壊滅状態になります。これを防ぐには川を締め切ってしまうしかないので樋門を作ったのです。塩でつかるよりは真水の方がはるかにましです。
 こうした潮の逆流とか河口閉塞で川があふれることが何万年も続いたからでしょうね、この辺の川の河口には湖沼地帯があります。
 浜の構造が砂利のところはこのように河口の閉塞がつき物です。砂のところは飛砂による被害で苦しみます。どちらがいいのか良く分かりません。
 カルバートはかなり効果的な方法ですが、巨額な工費が掛かります。井戸川は市街地に被害が出ていたので改修されましたが他は中々改修されずいまだに毎年台風期には農作物被害が出ています。
 景観的にはカルバートはいかにも人工的なものが海まで突き出すので面白くないものです。
 下は木本海岸から見た井戸川のカルバートです。
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カメラは シグナルネッター518/16

by je2luz | 2006-02-05 12:08 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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