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LUZの熊野古道案内

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2006年 01月 30日

熊野の旅 シダ王国らしく2

 昨日の記事ではタイトルの『シダ』にたどり着けませんでした。
 紀伊半島は黒潮のおかげで気候が温暖で雨もものすごく多いと言う条件です。気温は多少低くても熱帯のジャングルのように『羊歯』の生えるには適した気候のようです。
 日本では北に行くと山の下生えには熊笹などの笹が多くなります。そのため山の茂みを書き分けると言うのは『笹原』をこぐと言うイメージの人が多いと思います。しかし、ここ紀伊半島では笹の勢力より羊歯の勢力の方が勝ることが多いのです。羊歯に適した気候なのでしょうね、日本に生息する羊歯のかなりの部分がこの辺にあるとか言われます。私などは門外漢なのでウラジロ・コシダ・ビンロウジュくらいしか名前も知りませんが普通に目にする羊歯でもかなりのものがあります。
 こんなに一杯生えている羊歯の中で生活に取り入れられていたのは図体が一番でかくどこにでも生えている『ウラジロ』です。これは地方によってはお正月の門飾りに使っていますね。名前のとおり裏が白い羊歯で普通胞子は抱いていません。大きなものになると片方の葉で大人の腕の長さは楽にあります。大人が腕を差し出したような感じで葉を広げています。
 こんなに一杯あって葉がきれいで気持ちの悪い胞子など撒き散らさないものを利用しない手はないとこの葉っぱも魚の下に敷いていました。表のきれいな緑の面を上にして魚を乗せると、南天や葉ランと同様に魚が引き立ちます。
 こうして魚と山がしっかり結びついて生活してきました。見た目もきれいですし。くっつかないで済むからありがたかったのでしょう。更に、葉っぱの蒸散作用で乾きすぎを防げたものと思います。しかし、今ではほんの飾りとして葉っぱをあしらうことはありますがビニールやサランが使われて葉っぱ類が主力になることはなくなりました。こうした使い方自体が忘れ去られるのでしょうね。
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by je2luz | 2006-01-30 12:07 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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