LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2006年 01月 29日

熊野の旅 海と山の熊野らしく

 熊野古道を歩くとほとんどが山の中です。山は岩山とか禿山ではなく木々に覆われた暗いほどの山道です。近年は山林の管理が行き届かず余計も暗いところが増えています。
 『箱根の山は天下の剣・・・・・・昼なお暗き杉の並木・・・』と箱根を歌いますが、今の箱根にはそれほどの杉並木は残っていませんが熊野古道は杉・桧の森の中を進みます。
 その中で桧には『ヒノキチオール』などという桧の名前の入った殺菌剤が含まれるようですね。桧特有の匂いの元とか言われています。その殺菌剤があることで『まな板』に良いといわれています。そんなことなど分からない昔からまな板に使われてきましたね。これは杉ではやわらかすぎて刃物傷が入りすぎるし、幅広の板が簡単に手に入ってきれいなのは桧が一番だからと言う面がありと思います。いうほどの殺菌作用があるなら逆に危険かもしれませんね。それに単純に材木の『カビ』を言うなら『杉』の方が生えにくいです。桧はすぐにカビが生えるものです。
 この桧の葉っぱは杉と違い平らなので南天や葉ランの様に魚の下に敷いて使われます。これも葉から出る殺菌成分の利用は経験で持ちが良いくらいのことだったのでしょうが、昔は良く使いました。強烈に匂うのですが意外と香りは移りおません。
 マグロの切り身などはこの辺りでは皮付きの塊にして運びますから、皮を下にして桧の葉に乗せました。桧の葉の緑がマグロの赤を引き立てて美しく見えます。干物などもこれに乗せると銀色に輝いてきれいなものです。それに乾きすぎるのも防いでくれます。
 桧の葉はかなり長い間緑のままでいます。その間は葉がぱらぱら落ちることはありません。しかし、茶色く枯れるとうろこ状の葉が一つ一つちぎれて落ち始めて厄介なものです。残るのは芯の部分の細い枝だけです。脂も多くて生でも燃えるほどなのにかまど時代の着火材料『焚きつけ』には使えなかったのです。
 桧の葉を魚の下に敷くなどは海のそばまで山が迫っている地方ならでしょうね。
 お江戸日本橋の百貨店での物産展に出かけた頃にこの桧の葉を荷物と一緒に持ってゆくと欲しがる人が沢山いてあげたのですが半年ほどしたら部屋がごみだらけになったのではないかと思います。
d0045383_11422935.jpg


by je2luz | 2006-01-29 11:42 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/2605586
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 シダ王国らしく2      熊野の旅 普通に見られた植栽 >>