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LUZの熊野古道案内

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2006年 01月 24日

熊野の旅 祝えない高速道路

 高速道路が一部開通したのに『祝』と書きませんでした。
 それはこの『紀勢自動車道』だけではなく、田舎に作った高速道路全般に言えることです。
 確かに、立派な道が入って東京からの時間は短縮されます。しかし、それがどうしたの?と言うのが現実です。田舎が疲弊してしまい最早田舎から都会へ運ぶものもなし、かつての物の生産拠点であった田舎が今では単なる消費地になってしまっているのです。
 インターチェンジがあっても使い道が無く管理人の日当も出ないほどになり、ましてインターチェンジの無いところでは狭い山間部の上空を大蛇のような高速道路がのた打ち回るだけです。
 ここ紀州で言うなら、かつては新宮、熊野周辺の製材所から毎日十数台運んでいた材木運搬のトラックもほとんど無し、パルプ工場閉鎖で関連のトラックも姿を消しました。漁業は漁獲高の減少で大型保冷車で運ぶことも少なく行き先は山越えの大阪方面です。紀州御影石の出荷も石工の賃金上昇、労災費の高騰などで輸入石材に太刀打ちできずはく労患者だけを残して壊滅状態です。あまり変わらず外に出ているのは季節産物のみかんくらいのものです。安値に無くみかん、分を争うものでもない荷物は有料道路は走れません。こうした産業面では計画段階でのばら色予測は『作るための数字』名のです。環境客の見込みなども絵空事なのです。だから、全国車の走らない高速道路だらけなのです。何も『紀勢自動車道』だけではないのですが・・・
 高速道路の負の面は景観の破壊だけではないのです。この紀勢自動車道は空気の汚染や騒音で問題になるような通行量はありません。だから、自然の中に異様なコンクリートの帯が横切るだけに見えますが、一番困るのは細々と維持している田舎の加工業が根絶やしされることです。林業・漁業は道路が良くなると丸太のまま、船から降ろした鮮魚のまま産地形成されたところへ『原料』として買い取られ運ばれてしまうのです。よく売れたように見えて、人件費・加工賃で生活していた田舎を破壊するのです。もうすぐ、この紀伊半島南端もその並がやってくるのです。その負の面が大きいので『祝』とかけないのです。年に一度も使わないのに・・・
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カメラは ミローナ2・チェコスロバキア製

by je2luz | 2006-01-24 10:51 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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