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LUZの熊野古道案内

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2006年 01月 15日

熊野の旅 熊野の春 1

 熊野に春が近づいています。今は寒の最中ですが春は確実に近づいています。
 昔は熊野に春が来ると七里御浜のあちこちがにぎわったものです。観光客ではありません。地引網の漁が始まるからです。
 七里御浜は砂利浜ですから字引を引くのに適した浜です。浜から小船を出して網を下ろし皆で巻く・・・、そうした地引が集落ごとに在ったのです。
 ここ木本でも700mほどの間に二系統の地引が在ったものです。今は木の本の地引は在りません。魚が減って商売にならなくなって休漁していた漁業権を海岸保全工事のために買収したので漁業権が消滅しています。ダム建設による海岸浸食の対策で今はその場所に潜堤が築かれつつあります。
 地引のシーズンと言うことは小魚のシーズンでもあります。
 地引に入る魚は網も細かいのでそこに居た魚は何でも掛かります。鯛・鯖などの大物もいますが主なものはやはり鰯の類です。大量に群れているのでうまく巻き込めば大量になります。しかし、地引で捕る鰯は小ぶりのものが多いし漁の時間が昼間になり魚市場の時間とはズレがあります。つまり、外への販売には向かないのです。都会では鰯も鯵も大きなものを好んで小さなものはあまり市場性も無いのです。従って地引物は地元に出回ります。地元だけで消費するので当然安く出回ります。生で消費できないから干物が発達しました。それも、小さいので開きにするのも大変なので『丸干し』になったのです。
 地引がほとんど引かれなくなって、沖捕りになっていますが、やはり春先は小鰯のシーズンです。店先には小鰯が並びます。空揚げにもってこいの大きさです。きびなご・うるめ・かたくち・・・これからがシーズンです。これを食べさせるところはなさそうですが、ぜひ食べていただきたい熊野の味覚です。新しくないとにおいが強くなりおいしくないのです。
 皮がめくれて居ない鰯・・・おいしいものです。
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カメラは エンサイン16-20・・ロス。エキスプレス・・・英国

by je2luz | 2006-01-15 12:10 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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