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LUZの熊野古道案内

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2006年 01月 12日

熊野の旅 七里御浜と堤防

 きれいな弧を描く七里御浜はそっくり松林だったことは書きましたね。松林のある海岸はほとんどの場合松林の外は砂や砂利に浜になりそのまま海につながっていたものです。それが海岸の浸食と共に高潮の危険が増し堤防が気づかれるようになりました。
 七里御浜はダムの建設以来神職の振興が早まってきましたから全面的に高潮対策をすることとなってしまいました、十分とはとてもいえないのですが、民家のあるところの堤防は一応出来ています。今は松原があり民家まではかなりの距離のあるところの工事が本の少しづつ進んでいます。半世紀かけても熊野市内の5Kmほどがまだ完成していません。
 高潮対策の面からは堤防があったほうが安心なのですがこの堤防が松原の景観に対してはまったく邪魔なものです。松原の中に遊歩道が作られていますが海辺の松原を散策して海が見えるのは集落から浜に出るためにあちこち開けられた通路からだけです。なんだか寂しい話です。陸地は海によって休むことなく削られ続けているのですから仕方の無いことですが・・・
 この堤防はあと少し切れているのでサイクリングの自転車を乗り入れてもそのまま通り抜けることが出来なくなっています。最後に自転車を担いで堤防を降りなくてはなりませんがそれをいとわなければ快適なサイクリングロードです。片側が砂利浜と太平洋、反対側は元松原今は温帯性照葉樹林・・・新しい区間では海の側が高い場所には1mほどの壁が作られているので走っていて不安を感じることはありません。古い区間はこれが無いので浜への出口のゲートの部分では気をつけてください。表面はコンクリートで作られたていて、ほぼ水平に続きます。入り口は『花の窟』の前からです。サイクリングでこられた方はぜひこの上を走って七里御浜の景観を堪能してください。
熊野の旅 七里御浜と堤防_d0045383_12543593.jpg

カメラは プリモフレックスIII

by je2luz | 2006-01-12 12:56 | 熊野


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