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LUZの熊野古道案内

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2006年 01月 11日

熊野の旅 松くい虫対策 続々

 松の品種改良について少し触れましたが、初期には荒廃による方法でやっていた訳でどこまで進んだのか知れませんが、今ならバイオテクノロジーで必要な分の遺伝子を組み替える実験も出来るでしょうね。しかし、もはや世の中の関心は松枯れなどには無いようです。そもそも身の回りに立派な松林などは無くなってしまっていますからね。
 松が無くては観光価値がまったくなくなる『美保の松原』は松の老木を守るために必死の努力を行っています。樹木医の定期的な手入れはもちろん植生の維持にも気を使っています。
 松は意外なほどデリケートな植物のようです。
 松林を維持するにはどうやら人間に手が必要らしいですね。松林はほとんどさと山に育てられたものでした。七里御浜の松原とて自然発生で出来たものではなく先人たちの大変な苦労で植えられ乾燥する砂利の上で根付き育つまで手入れをされてきたからそこにあったのです。松を育てながら下生えの木は薫物として片付け、風通しの良い松だけの植生にしてきたはです。
 七里御浜の松林は国有林です。国有林として登録されて営林署が管轄し始めると法律で地元民といえども一木一草とることが出来なくなりました。枯れ枝を拾うことも駄目でした。まして下生えの雑木を切るなんて出来ません。かといって営林署が下生えの処理をするはずもありません。そうしているうちに松林の中は集落から浜に出る道以外は温帯性照葉樹林が形成されて人どころが犬でも通れないジャングル状態になってしまいました。
 した栄えを除去してもらわないと勢いのなくなる松はそれに追い討ちをかける松くい虫被害ではひとたまりもありませんでした。
 下生えを放置してはいけないことが言われだしても何の対策もとられていません。林野行政が破綻してそんな力も無いからです。以前から行ってきた消毒を継続するだけです。そして枯れ果てた松を伐採するだけです。以前は伐採した松は虫の駆除をかねてすぐに搬出したものですが、杉桧でも金にならない時代に防風林の松財を引き受ける製材所も無く今は腐るの任せています。つまり、きるだけで虫さんに『新しい松を探して食べなさい』と言っているだけです。
 日本の松を再生させる努力はどうもされていないようです。
 マツタケの研究はあちこちでされているようですね。これは銭になりますからね。
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カメラは イコンタ523/16テッサー

by je2luz | 2006-01-11 13:29 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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