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LUZの熊野古道案内

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2006年 01月 07日

熊野の旅 熊野古道と野生動物

 熊野は名のとおり熊も居ます。他にはイノシシ・鹿・カモシカ・ウサギ・狐・狸・イタチ・猿など四足で本州に生息するものはほとんど居ます。海岸沿いに飛び飛びに集落があり、山間部は川沿いにこれまた飛び飛びにほんの少し集落があるだけですから動物が居て当たり前です。国道が整備されて一見開けたように見えて少しも開けては居なく、一番開けていたのは戦後すぐ位の時期です。それ以降はどんどん人口も耕地面積も少なくなっています。段々畑や棚田はどんどん山に戻っています。昔のように動物と神様にお返ししている状態です。
 動物がたくさん居ると言えば都会の人には楽園のように聞こえるでしょうが、現地に住む人にとっては楽園どころか大変なことです。作物はこの動物たちに寄ってたかって荒らされます。熊、イノシシ、鹿は出会うとひじ上に危険です。猿も今は人間に危害を及ぼしませんがこれから先日光の猿のように凶暴化する可能性もあります。いまでも女の人や子供はなめられています。
 地元の山働きの人は山に入るときトランジスタラジオを持参することがあります。そして山を歩くときに大きなボリュームで鳴らします。これは熊やイノシシの危険な動物に遭遇しないためです。生活の知恵ですね。ウォークマンやIポッドでは役に立ちません。なにせ大きな音は本人にしか聞こえていなくて万一動物が出ても気づくのが遅くなるだけですからね。
 この2月12日に尾鷲市内八鬼山峠(やきやまとうげ)が通行止めになるようです。この周辺の林地に鹿が出没して杉や桧を荒らすので追い払うためだそうです。
 熊野古道の周辺は禁猟区になっていますから、動物が異常に増えることにもなります。こうした通行止めは初めてですがこれからは時々あるかもしれませんね。
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松本峠・・・カメラは イコフレックス2a改良型

by je2luz | 2006-01-07 12:05 | 熊野


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