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LUZの熊野古道案内

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2005年 12月 29日

熊野の旅 熊野古道・・・三重県VS和歌山県

 『熊野』と言う地名を聞いて『どこですか?』と聞けば三重県内の人を除けば8割以上が『和歌山県』と答えるでしょうね。
 熊野地方は紀州の南の方全部の総称です。熊野三山の『本宮大社』『速玉大社』『那智大社』全部和歌山県にあります。だから、当然和歌山県が中心になります。
 熊野古道も都や浪速という都会からの参拝者は大阪・泉州経由で熊野三山を目指します。
 『いえにあらば けにもりぃいを くさまくら たびにしあらば しいのはにもる』などという有名な和歌も熊野に向かう道中の歌だとか・・・当然、和歌山県側の熊野古道です。
 歴史的にも三重県側はさほど有名ではなかったのですが、いまの世界遺産指定でも同じことが起きています。言い出しっぺが三重県でも世間は歴史の経緯から『熊野古道』=『和歌山県』と受け止めています。又、それで当たり前だと思います。そもそも、この辺が三重県に居ることがおかしいのですから・・・
 最近になると、経済効果の面からも『和歌山県』は一時のブームが収まりかけた観光熱を呼び戻すために宣伝活動に力を入れていますが、『三重県』はさほどでもないですね。各種関連?便乗?予算は組んでいるようですが、今以上の要りこみ客は見込めないし、今の状況ではとても観光産業などといえるものではないですからね。
 おかげさまで『熊野古道・伊勢路』は本来の静けさを取り戻しています。つまり、神々へのアプローチを感じられる『幽玄』の中に簡単に実を置ける場所になっています。
 コン高知に行きたい方は和歌山側に人気の無い古道を味わいたい方は三重県側に来られると良いのかもしれません。


by je2luz | 2005-12-29 12:23 | 熊野


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