先日も書きましたが、今の役所はふんだんにパンフレットを作ります。
結構役に立ちそうなものもあります。
今日のパンフレットは「平成28年度熊野市施策を紹介します。Vol.1」というやつです。
年度の2/3過ぎているけどVol.2は並んで居なかったような・・・
A4、4ページ・・・つまり・・・A3裏表、二つ折り、薄手アート紙、カラー印刷です。
載せたのはその半分、「福祉事務所児童福祉係」関連の目玉?施策です。
少子化対策と言うことで国も自治体も色々やって居ます。
〇出産祝いにレインボー商品券10万円を支給します。
〇結婚新生活に最大18万円補助します。
〇三歳児以上の保育料を無料にします。
〇幼稚園も3歳以上の保育料は無料。
〇チャイルドシート購入への補助。
〇保育サポーター利用への補助。
これだけ並んで居ます。
うちの子供の頃より随分優遇されています。
そして、その親、私たちの頃とは雲泥の違いです。
私が生まれた時代前後は、「生めよ育てよ」の掛け声と、復員・引き上げの「ベビーブーム」の時代ですから、子供は作ったのでは無く、「出来ちゃった」という所もありますけどね。
更には、「貧乏人の子沢山」なんて言葉が当たり前に使われて居た時代です。
「おしん」「集団就職」と繋がる時代です。
世界的に見ても、「所得水準が上がると子供が減る」「学歴が上がると子供が減る」と言う不思議な傾向があるようです。
世界的な理論の「荻野式」くらいしか避妊が出来ない時代という背景もありますしね。
それに引き替え、近年は日本の社会も昔よりは所得水準が上がり高学歴化して居るので、一般的に言えば少子化になる訳です。
そうした意識になっている所へ「派遣」「臨時」の増加ですから・・・
市役所の職員でも42%程が非常勤職員・臨時ですし、条例で定める賃金は「最低賃金法の改定」があると、直さなくてはならない・・・つまり、最賃法に限り無く近い待遇なのです。
施策では「生めよ増やせよ」で「手助けします」と言いつつ、片方では「市役所に勤めているように見えても・・・」と言う現実があるのです。
熊野市だけでは無く全国の自治体がこれに陥っているはずです。
そして、民間会社も・・・
役所は民間と違い「内部資金留保」なんてのはほとんど無いのですが・・・
「観光」とか「方向違いの防災公園」などに金は流せても・・・
更には、よさげな施策も実は時限立法的なものだったり・・・
それに、こんな施策のことをどれだけ市民の人が知っているのやら・・・
「広報熊野」よりは判りよいパンフレットです。
市役所へ行ったら探してみて下さい。