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2016年 07月 25日

熊野の旅 聞かなくなった屋号・呼び名

 木本は商都でした。
 小さいながらもこの辺りの中核として、小売業だけではなく問屋もあり、羽振りの良い材木商などもあったのです。
 汽車が走るようになってからは、大阪からの仕入れは木本に入り、背後地の山間部・海岸線に流されました。
 つい最近まで、奈良県吉野郡の下北山村・上北山村、和歌山県東牟婁郡北山村などは木本の商圏でした。
 それらの村も昭和30年代くらいまでは今の何倍もの人口が居たのです。

 羽振りの良かった時代には家を呼ぶのに「名字」ではなく「屋号」を使いました。
 この風習は全国にあったようですね。
 今でも同じ名字ばかりの町では屋号だそうですけどね。

 「油屋」「万熊・よろくま」「天野屋」「笹九」「笹広」「加田捨」「小松屋」「角屋」「角中」「丸田」・・・
 比較的新しい店も店主を呼ぶのには店名を使いましたね。
 でも、店は消えて行くし、屋号で呼ばれる家も減りました。
 私の世代でもかろうじて覚えている程度になって来ましたからね。
 例に挙げた屋号店名の中で今の店をやって居るのは数軒しかありません。

 もう一つ減ったのは・・・
 「ちゃん」「坊」ですね。
 木本などではやたらと「〇〇ちゃん」「△△坊」などと呼んでいました。
 子どもの時に「ちゃん」になるとずっと「ちゃん」で、「坊」だとずっと「坊」で呼ばれます。
 そのずっと・・・がすごいんです。
 30になっても50になっても70になっても・・・
 公式の場では名字を使って「☆☆さん」と呼ばれても、普段は「〇〇ちゃん」なんです。
 私はいまでも「せいちゃん」と呼ばれることが多いです。
 ちゃんを点けるほど可愛くはないですけどね。
 さすがに年上が減ってきたので「せい坊」と呼ばれることは減りましたけどね。

 この「ちゃん」「坊」の他には「あに」「おじ」「よめ」「ねえさん」なども使われていたのですが、最近は聞かなくなってきました。
 つながりが薄くなったせいもあるのでしょうね。
 そのせいか・・・
 「呼び捨て文化」も廃れてきましたね。
 今の若い人は呼び捨てにされると機嫌を損ねたりするようです。
 女性を呼び捨てにすると・・・
 「わたしはあんたの女房じゃない!」と叱られます。
 でもねえ・・・
 今時、女房を呼び捨てにしたらもっと怖いのかも知れませんね。
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by je2luz | 2016-07-25 04:25 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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