LUZの熊野古道案内

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2016年 05月 05日

熊野の旅 八丁坂線・三重県道737号 1 八丁坂トンネル

 熊野市の国道311号線沿いの海岸線と国道42号線とは、片方は山越えで尾鷲に、もう片方は海沿いに尾鷲に向かうというものなのに、以前、接点は分岐点の大泊しかなかったのです。
 徒歩や牛車の時代には新鹿から山越えで飛鳥町小阪に抜ける道はあったのですが、大きな山越えなので「県道新鹿佐渡線・737号」に指定されながら、繋がりませんでした。
 路線決定以降、ほんの少しずつ新鹿側で工事はされていたのですが、30年ほど経っても見込みが立たない有様でした。
 飛鳥側は測量の杭は打たれても路線すら確定しないままでした。
 これが、私が最初に市議になる時の状況でした。
 そして、おきまりのように毎年市長や県議などで早期完成に向けた陳情が行われていたのです。

 その当時の計画路線は八丁坂のほぼ頂上まで登って、短いトンネルで抜けるもので、あのままのピッチで工事を進めるとまだ30年掛かるとも言われたのです。
 あまりにも永く掛かる計画なので、三重県がうんと低いところにトンネルが掘れないか仮路線の図面を作りかけたのがその時でした。
 たまたまその事を知った私は同僚市議と協力して、それまであった「促進同盟」では無い「県道新鹿佐渡線建設促進同盟」を組織し、商工会議所で決起大会を開きました。
 普通は、市長・県議・市議が表に出てるのですが、役付が何十年もやって来て進まないのなら、「市民住民が声を上げるしかない」と言う方針で動きました。
 今の私の考えと同じです。
 先輩議員は勿論、市長、県議にも「決起大会では役付は全員退席する」ということを了承して貰いました。
 「行政を動かせるのは肩書きでは無く住民の意思と熱意だ」と確信していたからです。
 それまでの民間組織は道の欲しい新鹿区長が代表、サブが遊木や二木島区長が務めるものでした。
 この形は順当なのです。
 だから、飛鳥側の住民はあまり荷担していませんでした。
 それが世の中の常識です。
 でも、新しい組織では、元来不熱心だった飛鳥側の区長が代表になり、新鹿などがサブに回って貰いました。
 そして、決起大会の時も市長・県議・市議全てが「大会と運営はお任せします」と開会時に退席しました。
 こうした演出も、市議になったばかりの新人・素人だから提言して押し通せたのです。
 この不思議な体制は、県という行政からみると驚きの構図だったのです。
 「道がさほど欲しくないはずの飛鳥が中心になり、五郷町の各団体まで集まってきたと言うことは、熊野市民が真剣にこの道を切望している」と、言うことですからね。
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 これにより、急遽、仮計画が本計画に変更なったのですが、問題は用地でした。
 飛鳥側ではそれまで何回も打った杭が全て無しになり、新規の用地になると言う事です。
 県もそれをまず心配したのですが、幸いなことに、新路線のほぼ全てが兄や親戚、私の山、従業員、支援者で片が付くことになっていたのです。
 「用地は任せて下さい!」と、胸を張れたのも幸いでした。
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 小坂側入り口に商店がありその移転が一番問題だったのですが、時の坪田市長が学校の教員住宅を普通行政財産に変更し譲渡出来たのでこれもすぐに解決出来、一気に実施に至ったのです。
 こうした事って、タイミングが合わなければ実現しません。
 そして、住民の方々が乗ってくれなければ行政は動かせません。
 まして、新米の市議では無理です。
 今より遙かに知名度も低く、信頼など無かったのですからね。
 おまけに若かったので生意気だったようですし・・・
 でも、この経験が、「政治家より住民の方が力がある」と教えてくれました。

 住民の力を知ったからと言って、市民活動家になる気はありませんでしたね。
 今でも、住民の方々の気持ちを代弁をし、力を借りて動いては居ますが、やっぱり一匹狼です。
 それで良いと思っていますしね。
 街角で誰でも声を掛けてくれる・・・
 どこか、誰かを通さないと話が通じないなんてこんな小さな町ではおかしいです。

 
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by je2luz | 2016-05-05 04:19 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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