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LUZの熊野古道案内

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2016年 04月 22日

熊野の旅 脇の浜 木本漁港

 七里御浜の北の端、鬼ヶ城が始まるところを「脇の浜」と言います。
 今は突き出し防波堤があり強制的に港にしていますが、昔は自然のままの小さな小さな入り江でした。
 それでも、ほんの少し波も静かで、七里御浜の中では唯一の「船着き場」でした。
 だから、規制本誠意が全通するまでは「巡航船」の発着場だったのです。
 その名残で、熊野市駅から脇の浜までの道路が「三重県道204号木本港熊野市停車場線」などと呼ばれるのです。
 確か延長1024mで一番短い三重県道です。

 この木本漁港・脇の浜は時々書くように、木本町を守るために構築された「潜堤」の効果で浜が太ると共に、砂利が滞積して埋まってしまうようになりました。
 潜堤を作る前もたまに埋まったのですが、防波堤の近くから工事が進み出すと埋まる速度が上がりました。
 完成した頃からは少し波が出るとすぐに埋まってしまい、年に一回などでは駄目です。
 そして、今は下のような有様です。
熊野の旅 脇の浜 木本漁港_d0045383_21415431.jpg

 VW UP!の停まっているところは岸壁です。
 手前に直角に車止めが見えて居ますが、そこで直角に岸壁が曲がっていて、漁港の荷揚げ場なのです。
 海からの高さのある岸壁で、水深も数メートルで大敷き網の漁船が着けられる港が完全に埋まるのです。
熊野の旅 脇の浜 木本漁港_d0045383_21483435.jpg

 残って居るのはこの部分だけです。
 今、ここに入ってくるのはこの遊漁渡船だけみたいです。
 かつては,熊野市には6つの漁業協同組合があり、ここが「木本漁協」の本拠地だったのですが、今では漁協が一つに合併し、加工場が遊木に集中されましたから、ここに魚を揚げることも無くなって居ます。
 漁業の構造が変わったのでこの漁港の役目もほぼ終わっているのです。
熊野の旅 脇の浜 木本漁港_d0045383_2211847.jpg

 これが平成9年(1997)に作られた水産加工場です。
 台風時には波が洗うという条件ですが耐えています。
 しかし、今はここに魚が揚がることは無いですね。
 かと言って他に転用利用出来そうにも無いです。
 埠頭・荷揚げ場なら鬼ヶ城の反対側に「松崎港(木本港)」その向かいに「磯崎港」・・・・その先には「新鹿港」「遊木港」「二木島港」「甫母港」と並んで居ますしね。
 で・・・
 今回の港埋没は中々浚渫されませんね。
 建前上は「浚渫」なのでしょうが、前にも書いたようにそれが正しいことなのか???
 工事費もお安くないですしね。
 しかし、根本的な港湾の見直しなんて大作業なのかも知れませんね。
熊野の旅 脇の浜 木本漁港_d0045383_22355535.jpg

 脇の浜も昭和30年代には防波堤など無くてもこんなに船があったのです。
 その頃の親地町・親井戸は漁師町だったのです。

 
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by je2luz | 2016-04-22 04:23 | 熊野


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