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LUZの熊野古道案内

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2016年 03月 16日

熊野の旅 こんな大店が並んでた

 木本町本町通り・・・
 かつては南牟婁の中心、そして、背後地には吉野郡の上・下北山を抱えた商都でした。
 そして、紀勢西線の終着駅、「紀伊木本駅」を持っていました。
 陸の孤島の海岸線を結ぶ「巡航船」の出発点でもありました。
 更に昔は「奥熊野代官所」も置かれた町です。
 小さな町でもそれなりに賑わっていたようです。
熊野の旅 こんな大店が並んでた_d0045383_20402278.jpg

 本町通り、関船町にある、「天野屋酒店」「あまのやさん」です。
 もう、店が開いている時が少なくなりました。
 軒の看板も、「小西酒造・白雪」「清酒・白鶴」
 壁のホーロー看板は、「高級銘酒・玉の光」「高級清酒・猩々」「清酒・天長」「清酒・菊正宗」
 入り口の鴨居には、「塩小売店」「たばこ販売店」の小型のホーロー看板
 典型的な酒屋さんの店先です。
 小さな看板ですが、「塩」「タバコ」は専売時代の物です。
 木本で残って居る昔の御店はこれ一軒だけですね。

 この町内には、今では、「おもてなし館」になってしまった「笹九本店・栃尾邸」や、今は呉服屋さんと歯医者さんになって居る「笹九分店」、鉄砲屋さんの「加田捨」などと言う「大店・おおだな」が軒を連ねていたのです。
 隣の三丁目には「木本町役場」「警察署」「銀行」「歯医者」「茶碗屋」などに、戦後すぐの頃には「東通工」の看板のあった「福田ラジオ店」なんてのもありました。
 「東通工」なんて知らない?
 のちの「ソニー」です。
 このホーロー看板・・・カジノ跡で貰っておけば良かったと思います。

 その先の二丁目には「斉藤呉服店」「笹広」「長嶋屋」「酒甚」・・・
 普通のお店もずらりと並んで・・・
 本町で思い起こせば・・・
 「布袋屋」「松尾散髪屋」「小松屋」「御浜湯」「亀齢館」「万熊酒店」「清水時計店」「松田薬局」「東レコード店」「西衣料店」「畑井魚店」「谷口書店」「えびす屋」「大黒屋」「朝日屋」「丸福」「仲森ボタン屋」「丸太商店」「てんぐ屋」「星山酒店」「中野陶器店」「つるまる布団店」「谷本写真店」「西書店」「平岩自転車」「長阪歯科医院」「有本理髪店」「山田靴店」「今源」「シミ源」「春風館」「楠原酒店」「楠原電気」「岡本家具店」「和田松」「岡田肉屋」「竹内肉店」・・・茶碗屋ももう一軒、「岩本キャンディー」「速水おもちゃ屋」・・・
 まだまだあるはずですが思い出せませんね。
 これが古いままで残って居たら、「昭和の町」で歩いて少しは楽しいかも知れません。
 道も砂利道のままでね。
 それが「熊野古道・浜街道」でしょうね。

 その頃の本町通りは賑やかで、外れの新出町でも夜中までガチャガチャと砂利を踏んで歩く下駄の音がうるさかった物です。
 ああ、それなのに、それなのに・・・
 いまじゃ、真昼に寝っ転がってローアングルの写真を撮って居ても車に轢かれることも人にぶつかることもありません。
 まして、スカートの中を撮ったなんて言われることもありません。
 悲しい風景ですね。
 まだ、西部の町のように風に吹かれた根無し草が転がっては居ませんけどね。


熊野市周辺地図です
 
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by je2luz | 2016-03-16 04:26 | 熊野


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