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LUZの熊野古道案内

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2005年 11月 30日

熊野の旅 眺望 8

 見晴らしの良いところと言うのは周囲より高く障害物の無いところです。そのために昔は高いところに城を作り更に天守閣なる物見台を作ったものです。人間は眺めの良いところが好きらしく近代でも浅草の十二階・大阪の通天閣・・・大して役に立たなくても展望台を作ってきています。その流れはいまだに止まらず、全国各地に意味のあまり無い展望台が作り続けられています。
 ここでは見晴らしの良い場所が適当にあるのとで、人口の展望台程度ではそれに勝てないのでタワーの類は潮岬に随分昔に作られて以来聴かないですね。潮岬の展望台も灯台の方がずっと見晴らしが良い代物でした。今はどうなっているのでしょう?
 熊野の景色と言うのは海岸に出ると半分近くが太平洋で何も無く見通しが良いと言えばこれ以上良いものは無いでしょう。後ろを振り返ると紀伊山地の山並みです。高いところで1000mあまり低いところで400mくらいの山並みが幾重にも重なっています。この景色の構成は新宮までの間20Kmほどは変化しません。それ以外のところはリアス式の海岸で岬の上以外は小さな入り江と山々山です。
 このような条件から、熊野で海と紀伊連山を見る分には七里御浜に座っても海抜十数メートル堤防の上に座ってもあまり変わらないはずです。しかし、風景には構図と言うものがあり、のっぺらぼうなものより「広重」の絵のように全景があり遠望があるほうが様になるものです。少なくとも日本人はその方が好きなようです。
 そうした意味で『鬼ヶ城』の『千畳敷』を過ぎてからの遊歩道から見る海と紀伊連山の景色は一味違ったものになります。海抜にすれば木本町の堤防と差が無いのですが、足元の弾劾の下には真っ青な海、右手は巨大な絶壁、その先に緩やかな砂利浜と更に向こうにはかすんだ紀伊連山・・・まさに自然が作り出した「様になる構図」がそこにはあります。
 遊歩道が通行禁止になっているのが残念ですが、禁止の柵のところで十分味わえます。
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カメラは バルダ・バルディックス

by je2luz | 2005-11-30 11:44 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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