人気ブログランキング |

LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2016年 02月 05日

熊野の旅  昭和まで少し残って居た昔 4

 この話題に戻ろうと思いますが・・・
 きちんとメモとか筋立てして書いているのではありませんから、少し間に違うのを挟むと考えが解らなくなります。
 あまり緻密な作業が好きな方じゃ無いようです。
 「随筆」なんてのは思うに任せて書く物だと思うのですが、世の中の「随筆家」はびっしりメモを取り、それに基づいて欠く人が多いのだとか・・・
 私にはそれは出来そうに無いですね。
 「硯に向かいて 心に移りゆく よしなしごとを・・・」 で行きます。
 兼好法師に叱られそうですけどね。

 川の方でも色んな遊びがされましたが、水泳は学校で解禁日が決められました。
 水温が低い大又川ですから学校の言うのも解ります。
 梅雨時は増水して危険と言えば危険ですからね。
 でも、釣りや水遊びは禁止されて居ませんでした。
 私のような悪ガキは解禁日前にもよく水にはまりました。
 用意周到に服まで脱いではまっちゃうのです。
 そんなことをチクル大人も居ませんし、たまたま見つけちゃった先生も「こらーっ!」と怒るだけで、職員室に呼び出すとか親を呼び出すなんて無粋なことはしませんでしたね。
 あくまでも、「泳いだ」にではなく、「はまっちゃったので夢中になって助かろうとしていただけ」なのですよね。
d0045383_2383766.jpg

 大又川は変化に富んだ流れを持っています。
 岩盤が剥き出しの「なべら」・・・大小の丸石が重なった「ごろ」・・・
 流れの急な「瀬」・・・緩やかな「どんぼ・淵」
 無いのは滝と砂地の川です。
 豪雨による大水が多いので砂はほんの一部、特定のところにたまるだけで流れちゃうようです。
 その砂のたまる場所は集落のセメント材料として大事にされていました。

 短い区間にこれが混在しますから、その場所その場所で遊び方が変わります。
 泳ぐのも、魚釣りも、魚突きも場所に応じて変化させないと駄目です。
 色んな形で遊べるので飽きませんね。
 幅は狭いけど、遊ぶ区間は長く使えます。
 後年になると「学校指定の水泳場」がかなり窮屈になったようですが、私達の頃は、集落の上から下までが遊び場で、どこまで行けるかは、餓鬼グループの勢力次第でした。
 川には手頃な「石つぶて」、凶器の「へし・かな突き」があるのですが、絶対にそれを行使することはありませんでした。
 水泳パンツを脱がせるなんていじめもありませんでした。
 ションベンの飛ばしっこなんてする時代ですから、いじめになりません。
 突き飛ばして水に落とすのはありましたが、泳いでいる時で、寒中にそんな事するのもありませんでした。

 大又川の水は冷たいことが多いので、少し泳ぐと川原の「なべら」に並んで張り付いて暖まりました。
 天気が良い日は岩が熱すぎて火傷しますから、水を掛けてから・・・
 寒くて唇が紫になりかけると、上級生、ガキ大将の命令で全員水から上がって甲羅干ししました。
 ここでも、年長者・ガキ大将の役目はあったのです。
 学校の中だけの児童会長より責任は重いでしょう。

 水泳パンツが出回るまでは、幼児、低学年は「フリチン」、その上は「パンツ」か「ふんどし」でしたが、さらしの長い正規のでは無く「黒猫・ねこ」と言われる簡易型でしたね。
 女の子も幼児は真っ裸で泳ぐ子が居たし、低学年はズロース、少し上からシミーズを着て居ました。
 当然透けますから、大きくなってくると女の子は泳がなくなりましたね。
 水着を買って貰える子なんて居ませんでしたし、自分だけ買って貰っても着てこられませんでしたからね。
 ものが出回る昭和30年代に入ると女の子の水着が少しずつ田舎にも入ってきましたね。

 「なべら」を滑って下るのは年令に応じて難易度の違う所を使えば良いので面白いのですが、パンツの時代は困りました。
 岩がコケ・ノリに覆われて居るのでよく滑るのですが、それをこすりつけるので緑色になって取れないのです。
 そして、普通の木綿のパンツですから破けちゃうのです。
 物の無い時代ですから、脱いじゃって遊ぶ子も多かったのですが、海水パンツになってからは脱いじゃう子は居なくなりました。
 人間の皮って丈夫なんですね。
 パンツが破けることはあってもお尻の皮は大丈夫なんですから・・・
 まあ、「本革」ですけどね。

 脱いじゃう頃、ションベンの飛ばしっこした頃は「先輩のはでかい!」とか「あいつのより大きい!」なんて自然に解っていたものです。
 おおらかだった日本のそうした風俗も段々隠されていったようです。
 良くなったのか悪くなったのか・・・
d0045383_23452140.jpg

 これは昭和32年・・・女の子は町から来た子です。
 この頃には水着が入って来ていましたね。

    

  ブログ村参加しました。 ポッチ よろしくお願いします。

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 三重県情報へ

にほんブログ村    
  

    

by je2luz | 2016-02-05 04:25 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/22849473
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 昭和に聞いた昔の話      熊野の旅 花の窟神社・お綱掛け... >>