人気ブログランキング |

LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2016年 01月 24日

熊野の旅 熊野市の名所・名勝 6 大又川 3

 今回もうちょっと大又川について書きます。

 大又川の河床は大きな岩盤で出来たところが多いのです。
 上にゴロ石があっても、その直ぐ下には岩盤が横たわっています。
 飛鳥町内は基本的には紀州御影の硬い岩です。
 こいつがこの一帯の山の骨組みで隙間は無いし、押しても崩れないし・・・
 海の側に降った雨はすんなり太平洋に落ちて行くけど裏側は行き場が無かったのです。
 かといって火口のようでも無いし、山崩れで堰き止められても居ないし・・・湖はありません。
 行き場を探して、海のすぐそばなのに紀伊山地をうろうろと・・・
 最初の大又の写真の辺りでも河床の海抜はせいぜい350m程でしょう。

 飛鳥町小阪のところなど、薄い山一つで真っ直ぐ大泊に出られるのに、何万年掛かっても崩せなかったのでしょうね。
 諦めたようにUターンして引っ返し、今度は山奥の五郷を目指します。
 その先で地質が変わりますが、だからと言って海には向かえず、大台ヶ原南斜面の水を集めた「北山川」に合流して、出口を探して尚更山奥へ・・・
 それでも湖にはならないで岩を砕いて下ったのでしょう。
 「瀞八丁」なんて渓谷を作って突破していますね。

 ここを通り抜けると、ようやく順当に川らしくなって、宮井でもう一本の大川「十津川」を一緒になって新宮に向かいます。
 蛇行する川、迷走する川・・・色々ありますが、この熊野川水系の北山川・大又川の道筋はこの川の太古からの苦労が目に見えるようなものです。
 一度一般国道42号線大又トンネルから熊野市に入り、飛鳥町大又ー飛鳥町小阪ー国道309号に入り・・・飛鳥町佐渡ー飛鳥町神山ー五郷町平ー五郷町寺谷ー五郷町桃崎ー国道169号線に入りー神川町七色ダムサイトー北山村大沼ー瀞峡ー玉置口ー宮井・・・国道168号線に入り・・・新宮市橋本・・・国道42号に戻り・・・紀宝町鵜殿河口まで川に付き合ってみて下さい。
 そうすれば飛鳥に降った雨が出口を探してさまよった苦労が解ります。
 大又十ネルを抜けた所で出会った水がそこまで下るのです。
d0045383_2225275.jpg

 この硬い紀州御影の岩盤部分を「なべら」と、呼んでいます。
 「滑らか」から来ているのでしょうね。
 流れ下るゴロ石に磨かれてツルツルです。
 ゴロ石も角が取れて丸まっているので足は痛くありません。
 コケも生えているのでツルツル滑り、小さな頃は「なべら」で滑って遊びました。
 そこには溝状にえぐれたところや、丸くへっこんだところがあります。
 これは氷河が削ったのでは無く、ゴロ石が洪水の度に転がるのでえぐれたという説を見たことがあります。
 臼のようにへっこんだのも、少しへっこんだところに石がはまり込み、洪水の度に押し出されもせず回転したので大きくくぼんだのだとか・・・
 この800m程川下でそんなのがありました。
 何しろ、時間単位が百年とかでは無いのでそんなことも起きるのでしょうね。
 天女の羽衣で岩をなぜて減るのを単位とする「劫」なんてのも仏法にはあるそうですから・・・
 私が子供の頃から60年・・・
 人工的にいじられたとか、堆積したゴロが変わったとかはありますが、「なべら」が変わったなんて無いですね。
d0045383_2237627.jpg

 こんな岩盤が続いている飛鳥地内の大又川ですが、途中で段差があり、あまり削られていないところもあります。
 いつ頃か地震でズレたのかな?
 私は地質にはあまり興味も無いし解りませんが、何かがあったには違いないでしょう。
 でも、次に動くのは千年先か一万年先か、もう動かないのか・・・

 飛鳥地内、五郷から先、下北方面、神川地内、瀞峡付近・・・
 背中合わせの海側では大泊方面、鬼ヶ城獅子岩、瀬戸方面・・・
 有馬以南の海岸沿いの断層・・・
 すぐ沖には東南海の震源地の断層・・・
 狭い範囲で地層、岩石がめまぐるしく変わります。
 つまり、あまり安定していない土地なのでしょう。
 鬼ヶ城や獅子岩も最近海から上がってきたのだそうですし・・・

 アトランティスだって沈んだそうです。
 北九州では100年ほど前に島が沈んだとか・・・
 日本列島が浮かんでいるうちに色んな所を見ておいて下さい。
 鬼ヶ城と獅子岩は一緒に浮かんできたのだとか・・・
 消える時は一緒に消えちゃいますよ。

    

  ブログ村参加しました。 ポッチ よろしくお願いします。

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 三重県情報へ

にほんブログ村    
  

    

by je2luz | 2016-01-24 04:28 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/22808599
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 熊野の誇り 餅ほり文化      熊野の旅 熊野市の名所・名勝 ... >>