LUZの熊野古道案内

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2005年 11月 28日

熊野の旅 眺望 6

 熊野市駅を出ると目の前に小高い丘が見えます。これは『丘』ではなく『岩』なのです。大きな岩が何個か固まって経っているのです。鬼ヶ城・しし岩などの続きですね。駅の側は海の方に向いていないし数十年前に鉄道を通すためと町を広げるために二回切り取られて自然の岩の部分がなくなり神職の後はありませんが、海岸線側は侵食されて祠状になっています。
 この岩山は『要害山』(ようがいさん)というのですが、古い木本の人たちは『公園』と呼んでいました。
 狭くて立て込んだ木本の町では公園などというものは昔も今もありません。憩いの場は七里御浜でした。のんびり出来る代わりに日陰も何も無い場所です。それに比べこの要害山は岩肌にすごい生命力で根を下ろした雑木が生い茂って緑一杯です。さらに上に上れば木本の町も見渡せます。公園の施設などと言うものは何も作っていませんでしたが『公園』だったのです。
 昭和40年代ごろ、この市有地を借り受けて『成田山・新勝寺』の『別院』と言うものをここに構えた人が居ました。山頂の海側が市のものでしたからそこにお堂やら自宅やらを立てて、結構熱心にやっていました。夏には祭りもあって、結構にぎわっていたものです。しかし、その当人がなくなってからは息子さんも後を継ぐでもなく、正規のお寺でもないので新勝寺からお坊さんが派遣されるでもなく荒れ果てています。借地権だけは返還されず荒れる建物に手を加えることも撤去することも出来ません。ひさしを貸して・・・ではないですが、『貸して呉れ』の状態です。役所仕事なので長引いている面もあります。

 このように荒れ果ててしまってからはここに登る人も居なくなりました。そして、廃墟の常で入り込んだ若い衆たちがよからぬことをした形跡があります。こんなところで火でも出されたら火の粉が町中に降ってくるのを傍観するしかないですから、早く返還させて更地にして、昔ながらの『公園』に戻して気楽に上れるようにしてほしいものです。それも、せいぜい手すり程度で他のものは作らないでほしいところです。それが完成したら、観光客の方々にも登っていただきたいと思います。

by je2luz | 2005-11-28 11:27 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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