4日の熊野市消防出初め式は市民会館での式典と第二部になる記念通りでのパレードでした。
30分ほど記念通りが通行止めになりますが、イベントで半日止めても問題の起きない通りですから・・・
この行進は本部長である市長が熊野市消防の礼服を着て観閲に望みます。
こうしたときには「敬礼」になるんですね。
肘を張った陸軍式に近いような敬礼ですね。
パレードは天理教南紀大教会の鼓笛隊の先導で、消防本部旗、消防団旗が続きます。
熊野市の場合「纏」なんてのがありません。
そのかわり、旗手の両脇を「鳶口」を持った団員が警護に当たります。
この「鳶口」は江戸火消しなど各地の火消しが昔から持っていますね。
木造住宅の火災で建物を引き倒して延焼を防いだりした名残でしょうか?
熊野などでは山火事でも働きますしね。
梯子乗りなどの江戸火消しのは柄の長い「竹鳶」とか極端に短い「鳶口」だったように思います。
ここのは、私が若い頃丸太積みのトラックで使って居たやつより大きめみたいです。
これでも私は鳶くらいは使えたのですよ。
団員が続きます。
年々確保が難しくなるのは、どこの町でも同じのようです。
昔は農業や林業の従事者、個人商店の若旦那など、職場と居住地が同じ町内の人が多かったので良かったのですが、どんどん、サラリーマン化が進み、職場と住居が違う・・・時間によって居場所がうんと違う人が増えてしまいました。
夜と休日は熊野市だけど、昼間は市外の会社・・・
消防団としては困るんですよね。
スイスの軍隊のように非常時には最寄りの連隊へ・・・と言うわけには行きませんしね。
その後からは各分団の消防自動車が続きます。
随分良くなったものです。
かつては、可搬式ポンプを積む小型トラックも地元の寄付を当てにして買ったのです。
車の性能は良くないし、バッテリーなんてすぐに駄目になるし・・・
今ではピカピカのダブルピック、4WDなどが続きます。
トヨタ・いすず・・・
こいつが結構高いんですね。
セミオーダーみたいに、落札後に注文通りの装備を載せ、架装して納車するのです。
閉鎖された業界での順繰り受注・・・などとは言いませんが・・・
まあ、「地域の実情に合わせる」と言うことでやむを得ないけど・・・と、言うことになるのでしょう。
基本的には「可搬式ポンプ」を積んでいます。
本部のポンプ車ほどの馬力は無いけど、山火事現場などへの対応もしなくてはならないし・・・
この積載方法なども色々変わってきているようです。
大きいと少人数の消防団では水場まで運べないし・・・
防火水槽などはあまり整備されていませんし・・・
里山が荒れて谷や川に降りられなくなってきているし・・・
こうした見地からも、集落の集約化も考えるべきなんでしょうね。
華やかな出初めパレードでも、色んな課題は抱えているんです。
いくら準備しても「充分」と言うことはありませんからね。
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