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LUZの熊野古道案内

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2015年 11月 27日

熊野の旅 随分太ったね

 時々書きますが、七里御浜はこの50年ほどで痩せてきました。
 最上流の井田海岸などは。もう、浜がほとんどありません。
 昔を知る人からすれば恐ろしいことです。
 井田の人が住んでいるのが不思議なくらいです。
 でも、逃げ出すことも出来ないでしょう。

 この原因の一つに熊野川水系に作られたダム群があります。
 徹底的に砂利の流下を止めてしまいました。
 この工事が動き出す時に、東京農大の先生が「これらのダムは七里御浜を痩せさせ将来に禍根を残す」と言うレポートを発表しました。
 しかし、国策で動き出した事業ですからそんな物は無視され、無かったことにされました。
 私がそのレポートの存在を知った時には何所のあるのかすら分かりませんでしたが、鵜殿村にだけ保存されていました。
 しかし、その恐れが現実になって来ても、建設省は因果関係など認めませんでした。
 その後、国も正式には「因果関係」は認めなくても「関連」は認めているようです。
 しかし、ダムを外すことも無し、対策は取られていませんね。
 アメリカではダムを外したりしていますけどね。

 そんな中で木本海岸には「潜堤」が作られ、理論通りに効果が現れています。
 設置されたのは井戸川河口のボックスカルバートの所から鬼ヶ城西口までです。
 完成と同時に浜は太り始めました。
 よそに良くある「養浜工事」の突き出し堤防ではその上流では太るけど下流は食われると言う物ですが、この「潜堤」では全面的に太ります。
 ボックスカルバートは一種の突き出し堤防ですが、その働きより潜堤のあるなしの方が大きく作用するらしく、潜堤のない上流の方が少し痩せて、潜堤のある下流が太っています。
 写真では少し分かりにくいですが、向こう側が上流で、そっちの方が波が大きく遡っています。
d0045383_212162.jpg

 そして、カルバートの排水口は陸のうんと上になっています。
 カルバートに当たる波の衝撃を吸収するために置かれたテトラポッドも今では陸の上になりました。
 現実はカルバートの排水効率が落ちるので困るところもあるのですが、浜としては良いことなのです。
 カルバートからこちらに掛けての浜は、太って、昔ほどでは無いですが、何段かの高さに盛り上がっています。
 残念ながら、昔のような大きな石の帯、中くらいの石の帯、小さな石の帯なんてのが繰り返される状態にはなりません。
 今では10cmも15cmもある石は流れてこないのです。
 鵜殿の河口を出てからこちらに来る間にすり減って小さくなるのですが、昔はそんな石も一杯来ていました。
 もう、阿田和辺りにもそんなのはほとんど無くなって居ますからね。

 来る量が減っている「御浜小石」を大切にため込むしかないのが今の七里御浜です。
 最下流の木本海岸が一番太って、一番安全なのですが、あと何十年保つでしょうか?
 頑張って「潜堤」を作って貰いましたが、その先に関しては私も手の打ちようがありません。
 鵜殿から井戸川河口まで20Kmに潜堤を作るには2000億円???
 年に10億円放り込んで200年・・・50億で40年・・・
 国土と生活を考えれば他の下らない土木をやめる価値はあるのですが、目に見えないので理解して貰えませんね。
 駄目になったからでは遅いのですがね。

 ???
 50年、100年経ったら住んでいる人がほとんど居ないのかも知れませんけどね。

   

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by je2luz | 2015-11-27 04:41 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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