LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2015年 05月 16日

熊野の旅 国立公園・天然記念物 この厄介な物

 熊野(木本)が全国的な観光地としてデビューしたのは、1936年(昭和11年)にこの一帯が国立公園に指定された時です。
 吉野から熊野をカバーする広大な国立公園ですが、木本の鬼ヶ城(獅子岩は付属品扱い)は見て解りよく、1940年(昭和15年)に紀勢西線が紀伊木本まで開通すると、関西からの観光客が押し寄せたのです。
 と、言っても、今のような遊歩道がある訳でも無く、千畳敷へ行くのも大変だったようです。
 私が鬼ヶ城に行くようになったのは中学に入った頃、1955年(昭和30年)頃からですが、その頃でも千畳敷へ行くのは木の桟道が掛かっていましたし、千畳敷から東口までの遊歩道は今はほとんど消えている「下の道」でした。
 べた凪で無い限り、波の引くタイミングに合わせて一気に走り抜けなくてはならない命がけの道でした。
 一部、中の道も出来かけていましたが、木の桟道ですから、すぐに流されて駄目でしたね。
 でも、私達には楽しい道でしたね。
 落ちたら命はないのですけどね。
d0045383_215975.jpg

 写真の一番左で、何だか海に入る道に見えるのが「下の道」です。
 その向こうの波の来ているところを走らないと向こうへは行けません。
 波が大きい時は引き始めにスタート切らないと・・・
 どうです!面白そうでしょう?
 そばの石を削った階段は「中の道」ですか、この高さだと、一寸した波でもかぶります。
 今は更に上に遊歩道が作られていますが、それでも、高波で壊されて通行不能になっちゃいます。
 熊野灘は舐めちゃあいけません。

 この遊歩道・・・
 一度壊れると中々直りません。
 機械が使えないので工事費が高く付くのもありますが、ここは「国立公園」「天然記念物」なんです。
 人の命が掛かっていても、おいそれとは現状変更など出来ません。
 人が死ぬのも「自然」ですからね。
 冗談では無く、これが国の基本姿勢です。
 危なければ「通行止め」にしておけばいいのです。
 なのに・・・
 「世界遺産」はユネスコに内緒でいじり放題・・・

 今回の撮影で、一箇所、岩が剥離しかけている場所を見つけたのですが・・・
 場所的には観光客が近づくところです。
 市にはチェックを要請したのですが、例え危なくても簡単には対処出来ません。
 つい先年、千畳敷に上のオーバーハングの岩が駆け落ちたこともあります。
 幸い誰も居なかったので1トンを超すような物でも無事でしたけどね。
 獅子岩の顎も落ちたけど、これも人が居なくて良かった・・・
 こうして、私の知るだけでも何度も欠け落ちているのです。
 ほとんどの人は気にしませんが、落ちた事実を知る者には気になることです。
 落ちるのは、明日か、一年後か、100年後か・・・
 引力がある以上、岩が風化する以上、必ず落ちますね。
 決して杞憂じゃない場所もあるのです。
d0045383_22142727.jpg


   
  ブログ村参加しました。 ポッチ よろしくお願いします。
にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 三重県情報へ
にほんブログ村    
  
    
熊野市周辺地図です
   

by je2luz | 2015-05-16 04:39 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/21791392
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 料理にもTPOがある...      熊野の旅 尾鷲駅 >>