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LUZの熊野古道案内

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2015年 05月 14日

熊野の旅 消えた国境看板

 木本町と井戸町は藩が違いました。
 江戸時代の途中で国替えがあり、井戸は新宮藩になり木本もそうなることになって居たのですが、木本の住民がそれを嫌い、藩の決定まで覆して「紀州本藩」に残ったのです。
 民主主義の時代でも中々出来ないことを江戸時代にやっちゃったのです。
 その国境が誠にわかりにくいところにあるのです。
 すぐそばに井戸川があるのですからそこで切りそうなものを、何も無いところで区切っています。
 民家の敷地が境になって居ました。
d0045383_21153721.jpg

 写真はその国境を示す看板です。
 この建物は以前「糸屋」だったと思います。
 ところが三日ほど前から取り壊しが始まって更地になりかけています。
 今問題の「空き家」だったのです。
 もう、30年ほど空いていたのでは無いでしょうか?
 この隣は既に空き地ですし・・・
 その向こうも空き地、二軒挟んで空き地、更に二軒挟んで空き地・・・
 紀州本藩に入って木本の中心街、本町通りはこの通り空き地だらけです。
 取り壊せば「遊休宅地」で固定資産税が家のある時より6倍高くなります。
 この税制は住宅・宅地が足りなかった時代に出来たものです。
 今となっては、高い金を掛けて取り壊すと土地の税金が6倍にもなるのなら、「空き家のままで放って置こう」と言う事になり、全国空き家だらけになったのです。
 この5月から空き家対策法が施行されたのですが、解決出来そうにないです。
 空き家も困る、売れない空き地も困る・・・
 売れない土地でも高く評価して税金を掛けているのが田舎の現状です。

 木本も南海トラフ地震で「浸水する恐れあり」と言う土地なのです。
 例え30cmと言っても大変な事ですからね。
 堤防が壊れたら???
 それでも評価は下げていません。
 でも、固定資産税が田舎の自治体の自主財源のほとんどという財政構造では・・・

 私の家は邪魔な石垣を残してあります。
 波の越え方によっては役に立ちますからね。
 飾りの塀では無く堤防代わりの石垣として作られた物です。
 木本の浜筋で、こうした石垣の残された家は三軒だけかな?

 それは置くとして・・・
 「これより紀州本藩 木本浦」という看板が消えました。
 向かい側の路地の角にはありませんしね。
 でも、歴史を語る境目ですから看板くらい欲しいですね。

 「木本浦」は「鬼の元浦」とも書きました。
 「鬼」・・・海賊・・・『多蛾丸』の本拠地だったのです。

   
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by je2luz | 2015-05-14 20:44 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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