リゾート法当時の幽霊が生き返ったような施設が熊野にはあります。
作った主体は三重県です。
公金をつぎ込んだ施設ですから、もっともらしい名前が付いているし、国道にある案内板もその意味不明の名称が出ています。
『紀南中核的交流施設』と言うものです。
この名称で中味を想像出来るのは、これに関わっているか関わったことのあるお役人だけかも知れません。
中味は高級リゾート施設、「里創人・熊野倶楽部」です。
超高級というのでは無く、田舎にしては高い宿泊施設です。
費がLでも利用出来る、食堂と入浴施設もあります。
三重県が作って、10年間の約束で民間企業、「エムアンドエムサービス」に運営委託しています。
公設・民営って呼ぶそうです。
建設費は約30億円で、三重県が9割、残りは熊野市と御浜町、紀宝町が負担している。
と、説明ではすんなり書いていますが、熊野市は債務負担行為というような形で2億ほど負担しているのです。
年2000万円だとすると、パートばっかりみたいな雇用ですから、10人は熊野市が雇っているってことでしょう。
連休とかには一杯になる様ですが、こうした施設は年間通して採算ベースの6割以上とかの稼働率を確保するのは大変です。
一寸高目の宿泊施設なので、中高年の古道歩きのおじさんおばさんの泊まるところではないようです。
初期の頃、そこのえらい人と話をした時には、「古道のハイカーは対象にしていません」とはっきり言うくらいです。
初期の設定では一泊2万近かったですから、古道客には無理ですね。
県が作った施設は、昔の「瀞流荘」でもそうですが、お客さんの斡旋もしてくれるようです。
もちろん、公式には無いでしょうけどね。
出張の人などが泊まるところを訊ねると教えたり程度だとは思いますけど・・・
この施設は、元の金山国営パイロットみかん園にあります。
ここがリゾート法の開発対象地域だったのです。
ゴルフ場とスポーツ保養設備だとか、フルーツフラワーパークだとか色んな計画が浮上しました。
企画会社の他に「オークワ」「ミズノ」「日比谷ガーデン」なんて企業名も出ていました。
もう時効ですが、コンサル料とか企画料、調査費なんて名目で何千万も持って帰りましたね。
今の金山小学校があんな場所なのに敷地が変形で狭いのは、そのリゾート法に則ったゴルフ場開発の図面の関係なのです。
それを知る人間もほとんど居なくなりましたが、昔の熊野市議会議事録を見れば出て来ます。
私が一般質問で、隅っこの三角部分を「イカの耳」と例えてので、暫くはそう呼ばれたりしました。
そうした、リゾート法の開発は消えたのですが、幽霊のように生き返って出来上がったのが、「中核的交流施設」なのです。
お役所って、どんな名目を付けてでもこうしたことやりたいんですね。
民間が頼んでもやらないけど、不思議な企業とかが絡むと・・・
勘ぐりすぎでしょうか?
復活当時は私は議員で無かったし、議員でも県事業は市議ではしかとつかめないことが多いです。
契約の最低限10年というのも半分を越したでしょう。
「経営を分社化して・・・」と予想を発言して叱られたこともあります。
敷地の下の調整池に浮かぶようでは怖いですしね。
何しろ運営会社のことはよく知りませんから・・・
それに、私はこの日時計の柱買って貰いましたしね。
「お客様は神様です!」 ・・・かなり古いかな?
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