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LUZの熊野古道案内

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2015年 04月 23日

熊野の旅 熊野市の焼却炉は・・・

 昨日の記事、熊野市の焼却炉に関して続きを書きます。

 私が最初に議員になった頃・・・
 熊野市のゴミ焼き場は今の有馬の他に五郷と新鹿にもありました。
 メインは有馬でしたが、「焼却炉」などと言う物ではありませんでしたね。
 高いところからゴミを直に放り込み、燃やすだけ・・・「はいがま」の親分・・・
 炉の壁など壊れちゃってぼろぼろだし、「ロストル」なんてのはあるのか無いのかわからない・・・
 係が炉の前から長い棒でかき回して燃やしていました。
 助燃用のバーナーなんてあったのかどうか・・・
 漫画雑誌の背表紙などは燃えないで転がりでて来ていました。
 「ダイオキシン」などと言う言葉など無かった時代に作ったのを使っていたのです。
 だから、灰が舞い上がって周辺から久生屋の住宅地にも降り注いでいたのです。

 そんなものが許される時代では無くなって建て替えの話が出て来たのですが、「焼却炉」とか「屎尿処理場」というと、その時代に全国で据え替えに入ったのですが、建設場所で大もめになるのが通常でした。
 だから、とんでもなく不便な山中に建てられる物が多かったのです。
 熊野市は元の場所に建てました。
 ここには屎尿処理場もあり、町に近いという以外は最高に管理しよい所です。
 ここに高い煙突を立てると近隣よりは少し離れたところに排気が降りる可能性が高いです。
 もちろん、近代的な炉で、従前とは全く違う排気ですけどね。
 当然、久生屋などから疑問の声も出ましたが、従前のが余りにもひどかったので、「灰が降って洗濯物が黒くなるなんてことはもう起きません」 「焦げ臭い臭いも出しません」と説得し、了解を得ました。
 この時も役所より議会の「環境対策特別委員会」や他の議員さんの方が熱心に説得しましたね。
 他へ移ろうにも山はあるけど民家のない場所など無いし、有馬にまさる場所がないからです。
 よその例から見ると「奇跡的」なくらいうまく納まりました。

 当初計画は予算21億ほど計上しました。
 もう、物価上昇が止まっている時代だったのに、「衛生関連プラント」だけが、年に10%から15%寝上がるすると言う、誠に不自然な動きをしていたのです。
 その頃ですね、橋梁のカルテル・談合などが次々と特捜部の手入れを受けたのは・・・
 次は「衛生関連」???と思われていたのですが・・・
 時効とは言え書きづらい話も耳に入っていたのですが・・・
 5社が上から決められた形で指名入札参加という内示が出て、そんなのがおかしいから熊野市としては後二社ほど追加したいと東京に市長が打診してくれたのですが・・・
 「熊野市が事業主体の入札」なのに「熊野市長」が伺いを立てても「まかり成らぬ、5社でやれ」と言われたのです。
 これがその当時の業界だったのですね。
 でも、その直後に「言えない文書」が出されたことがわかりました。
 その結果、追加にねじ込もうとしていた企業の一つに、私の同じ学部同じ学科の先輩と後輩がたまたま居て、却下されて引き上げる時、最後に残していった「熊野市の炉は実質15億ほどで出来ます。でも21億のうち20億余りで落札されるでしょう」という言葉の「実質」の「15億5千万円」で落札されました。

 5億円ほど浮いたのですが、財政的には補助金と起債で賄う事業なので、熊野市が5億円得したのではありません。 日本国全体としては5億円浮いたと言うことなのです。
 だから、どこの市長も政治家も節約しようなんて思わないのです。
 予算を取ろうとするのには熱心で、国の枠に収める努力はしますが少し考えが違うのです。

 と言うことで、入札の2ヶ月前に「言えない動き」があって、全国の炉で一番先に値下がりした炉だったのです。 ラッキーだったのですね。

 この炉、予算20億超え・・・そんな大事業をこなした頃の「衛生課」は小さな課でした。
 課長は私の仲の良かった人でした。
 事業全部を企画段階から任された係長は実に大変だったでしょう。
 熊野市の一般会計予算が100億円に満たない時代ですから、一人で一気に二割使う事業を任されたのですからね。
 特別委員会と手を携えて・・・と言っても、係長からすればやっぱり議員は煙たかったでしょうしね。
 私のように熊野市のゴミの量を元に発熱量・熱交換効率・送水管熱量損失などを計算して、温水プールの建設が可能かどうかを自前で計算して市長に提出するなんてやつも居ましたしね。
 これはコンサルに入っていた荏原の技術者に「今のボイラーはもう少し効率は上がりますけど・・・」と助言されましたが、ここのゴミでは温水プールは無理なので断念しました。
 炉の形式もメーカによって違うし、ダイオキシン対策もバグフィルターから1100℃とかの高温燃焼方式まで検討しなくてはならないし・・・
 こうして出来たので今の炉です。
 残念ながら苦労された職員さんは急逝されました。
 この炉を見ると思い出します。
 真面目で良い人でした。
d0045383_23271350.jpg

 こうして稼働中はモニターを見て火力調整をします。
 温度が下がると発生するダイオキシンが増えます。
 夏になってスイカが増えると燃えにくくなり助燃用の燃料が多く居るのです。
 生ゴミの水切りをきちんとするだけで年間の燃料代がかなり減るはずなのです。
 スプレー缶が混じっていて炉壁のそばで爆発すると煉瓦が剥がれて補修に大金が要ります。
 投入する係はUFOキャッチャーのようなクレーンでゴミを見ながらやるのですが、全部は見えませんからね。
 よそでは札束を見つけたこともあるようですが、熊野にはそんなに金の余っている人は居ないようです。

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by je2luz | 2015-04-23 04:26 | 熊野 | Trackback | Comments(1)
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Commented by egawa at 2015-04-23 09:05 x
清流、、、ありがとうございました。
シャイで無口な議員さんが多いなか、
貴誌はわたしの貴重な情報ソースです。


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