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LUZの熊野古道案内

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2015年 04月 11日

熊野の旅 やっと閉めきりました 木本堤防防潮扉

 木本海岸堤防に着手して30年ほどになります。
 高波に関しては、当初、県土木は「伊勢湾台風級にも耐えられる」と言ったのですが、私達は信用しませんでした。
 その為に、海岸に面した家全戸にはんこを貰って要望書を出しておきました。
 そして、工事半ばの頃に9月の熱帯低気圧が千葉沖を通過中にこの新堤防を波が越えました。
 住民の予想通りだったのです。
 その時は西郷川の導流堤が崩れ落ち、国道42号線の橋も落ち通行不能になる災害になりました。
 空は晴れ渡り、飛鳥中学では運動会が行われているのに周期の長い波が押し寄せて、大きな災害になったのです。
 この二日目には市長、市議会議長や私を含め各委員会の委員長などですぐに上京し、ここを所管する運輸省に陳情に上がりました。
 運良く、技官で木本海岸へ来たことのある人が応対してくれて、細かくなってしまった砂利と、痩せた浜の写真を見て・・・「潜堤しかないか・・・」とつぶやいた結果が、この沖に沈んでいる潜堤として実現したのです。
 総工費、当初は100億になるのでは無いかと言われたのですが、作った物は60億余りの物です。
 これが出来てからは、毎年のように高波が堤防にぶち当たっていたのがほとんど無くなりました。
 潜堤が利いているのです。
 しかし、姿が見えないので一般の市民はその存在も気がついていません。
 こうした物は見掛けでは無く「実効性」が大事です。

 この潜堤で「高波」には強くなったのですが、「津波」には効力がありません。
 従って、完成した木本堤防の出入り口扉を閉めたかったのです。
 しかし、浜から脱出する階段が設置されて居らず、閉められなく、県土木に階段設置を急いで貰い、ようやく6箇所全部の階段も出来ました。
 そして、4月11日から常時閉鎖の運びになりました。
d0045383_20354123.jpg

 写真は4月10日の夕方です。
 予告は11日ですが、役所の関係でしょう、10日土曜日の午後に閉まったようです。
 扉には小さな張り紙がされています。
 そばには堤防に上がる階段がありますし、上がった先には浜に降りる階段もあります。
 足の悪い人には大変かも知れませんが、町を津波から護るには常時閉鎖しかありません。
 今の時代、こうした扉が開いていたのは木本堤防くらいだったのです。
 この延長の有馬海岸や御浜町は随分前に閉められました。
 これで、一安心です。
 千年、二千年に一回の規模となれば堤防の海抜15mが足りるかどうかは不明です。
 湾の中では無いので津波が膨れ上がる心配は無いのですが・・・

 地震・津波は台風と違い、この1秒後かも解らないのです。
 それだけに急いでいたのですが、逃げ場のない浜のままで閉めきると問題が起きますからここまで我慢していたのです。
 あとは、高波の時に浜に降りる愚か者をどう防ぐかです。
 足の不自由な人のためのスロープは新出町と三丁目に27年度予算で設置されます。
 鬼ヶ城センターと違い木本堤防は「バリアフリー」になります。
 下る時は国道に向かうので一寸怖いですけどね。

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by je2luz | 2015-04-11 04:17 | 熊野 | Trackback | Comments(2)
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Commented by egawa at 2015-04-11 16:52 x
毎回、興味深く、拝読しております。
Commented by je2luz at 2015-04-11 23:33
egawaさんへ
 ***
 ありがとうございます。
 読んでくれる人が居るので書き続けられます。
 愚痴も多いですが、まずは現状を知って貰わないといけません。
 こうしたことが目に付くと言うことは、私とやり方が違うからなのです。


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