LUZの熊野古道案内

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2015年 02月 24日

熊野の旅 冬の流れ谷 飛鳥町大又

 熊野市飛鳥町を流れる「大又川」は「流れ谷・ながれだに」とも言われました。
 今はその呼び方はほとんどされていませんね。 
 源流は矢ノ川峠と備後と言われる山からですが、最上流の人里、大又からはそんなに山深い所ではありません。
 その代わり、下流は河口の新宮までは紀伊山地のなかをさまようので随分遠いです。
 大又から小阪までの間は一山裏側は太平洋なのですけど、紀州御影の岩盤が邪魔をして海に出られなかったようです。
 河床の岩盤は急流を流れ落ちる岩や石に削られて、深い溝が出来たりしていますが、ぶち当たる壁をぶち抜く力はなかったようです。
 何万年も同じ所を流れても方向を変えられなかったと言う事でしょう。
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 写真は一番上流の集落「大又」で、見えている建物は「旧飛鳥小学校」で今は「たちばな園・あすか」と言う「特養」です。
 先日ここに載せた新しいもので、3月末にオープンします。
 建物の元を引く頃までは老人が居るはずです。

 この辺りが熊野市で一番寒い所です。
 私が「熊野のチベット」と呼ぶ所です。
 右手側は東に切立った山があって冬場は陽が当たりません。
 海岸より冬の夜は5℃から7℃程気温が低く、毎晩マイナスです。
 そんなに寒いのに、真冬でも山は緑です。
 杉も桧も随分茶色っぽくなっていますが、全山緑なんです。
 年に何回かは雪が懸りますが、気温が低くても雪が降らないのが紀伊半島南部の特徴です。
 冷たい北風もそんなに吹きません。
 北風がやってくるくらいなら雪も持ってくるのでしょうけどね。
 不思議なほど寒いけど雪のない所ですね。
 海抜は400m程で高地という訳でもありません。
 でも、マイナス3℃、マイナス5℃なんてのが普通ですから、道路は凍結します。
 だから、「高規格道路・熊野尾鷲道路」が出来ちゃったのです。
 当然、距離が長くても海ルートです。
 夏の雨も山の中の方が多くなりますしね。
 一番早いのは尾鷲から大泊までこの大又側の下にトンネルを掘ることです。

 こうした少し茶色っぽい景色で私達は冬を感じます。
 秋だって、あちこちに見える少し色づいた木を見つけて「秋なんだなあ・・・」と感じるのです。
 俳句をひねる人など苦労すると思います。
 作るのは簡単ですが、周りにそぐわなくなりますからね。
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 冬の大又川は小川みたいになっちゃいます。
 これでも、春が近づいて雨が降るので水かさは多い方です。
 雪がないので雪解け水はありません。
 春先の好天続きの時はもっと減ります。
 杉桧の山ですから水保ちは良くないですし、近年、山が荒れ出してからは渇水もひどくなっています。
 自然災害もひどくなる恐れが大きいです。
 変な風な林業振興策に予算は付いても、本当に山を守る方には目が向きません。
 「個人の財産だから・・・」と言う事なのですが、国有林の方がひどい場合が多いのですね。
 この上流には日本地図に「大又官林」と記載されるほど広大な国有林があります。

  
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by je2luz | 2015-02-24 04:39 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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