LUZの熊野古道案内

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2014年 12月 16日

熊野の旅 土着行事の宝庫 金山 「しめ掛け」

 たまに取り上げることがあるのですが、熊野市と御浜町との境に「金山町」があります。
 御浜町との境では無く、もとは神志山村だったところですから、スムーズに進んだら御浜町の筈の所です。
 昭和の大合併の時、神志山村は市木や阿田和などと一緒になって御浜町を作ったのですが、それを良しとしない地区、「金山」と「久生屋」が村を割って熊野市へ編入してきたのです。
 聞く話では大変な騒ぎだったようです。

 この「金山」・・・「かいのやま」は歴史的にも落人が住み着いたり、色々あった所らしいです。
 何しろ熊野市の民俗学研究者で絵描きさんだった岡本実先生が「金山の史話」などと言う分厚い本を一冊まとめるほど、の所なのです。
 その本にも行事がてんこ盛りに載っているのですが、そんな行事の多くがまだ残されているのです。

 その行事の一つ、「しめ掛け」という行事に行ってきました。
 「しめ掛け」とは「しめ縄掛け」のようです。
 12月1日の祭りにも行うのですが、なんと、12月15日にもやるのです。
 15日には七五三のお祓いも一緒にやるようにしていますが、しめ掛けは言い伝え通りにやって居るようです。
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 金山を上下に分けて、上組と下組それぞれが当日の朝集まって神社前で縄をないます。
 長さ80尋・・・実質75尋の荒縄をみんなで作り、幣を付けます。
 そしてそれを神社の入り口の木に始まってぐるりと社を取り囲むように木々にくくりつけながら一周します。
 今年は「下組」が先に回して行き、その後を「上組」が追って行きました。
 全て地家中が集まっての共同作業です。
 高齢化が進んで年寄りが多いのは仕方ないでしょう。
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 簡単なように見えますが、今では、この縄をなう稲藁が無いのです。
 当屋・役員が気をつけて手配しないと、普通の農家では刈り取りと同時に機械が稲わらを切断してばらまいてしまうからです。
 本職の畳床でも本床用の藁が輸入される時代ですからね。
 そして、「縄をなう」単純な仕事も今では出来る人は減って居ます。
 私も小さい時には、見よう見まねで藁なわをを作ったり、わら草履を作ったりしたのですが、すっかり忘れました。
 「来年はもっと早来て縄なわんかえ?」と言われましたが、朝も苦手だし、縄ないも忘れたし、無理ですね。
 随分個人差があるのは普段やって居ないからでしょうね。
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 「地家中」(じげじゅう)と、書きましたが、今はそうも行かないようですし、日にち固定の行事で昨日の15日は月曜日でしたから、勤め人は出られませんものね。
 それでも、こうした集落の行事が生き残っているというのは良いですね。
 やる方は大変でしょうけど・・・
                  ー続く^

  

  

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by je2luz | 2014-12-16 04:31 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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