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2014年 11月 21日

熊野の旅 木本海岸 堤防・高波・津波 経過 2

 着工寸前で表面化する・・・
 昔の公共事業では良くあったパターンです。
 今はある程度「事前住民説明会」をやるのですが、なんだか「ガス抜き」みたいな物もあります。
 「住民に説明した」と言う実績づくり見え見えの時も・・・

 木本堤防は問題があったので多くは無かったですが、住民も出席しました。
 問題提起しておかないと後で「そうした意見は無かった」「想定外」になります。
 しかし、空想のような設定での要望はすぐに消えてしまいます。
 過去の事例などを引用するのが一番ですが、役所ってそうしたことのデータは残していないことが多いです。
 新聞記事が発見できれば強いですよ。
 近年は2年5年などで積極的に書類を処分しますからね。

 当初計画からは少し改善された設計になっても、完成前に、私達の予想通りに高波が越えたので、運輸省の下請けで堤防を管理していた県土木は非常に困ったのです。
 その災害の明くる日に東京へ陳情に行きました。
 三重県も港湾の課長さんを帯同させてくれました。
 その人の嫁さんが飛鳥の人というのも良かったです。
 更なる幸運は、三重家の大物代議士、田村元さんは確か運輸大臣だったと思います。
 田村さんに呼ばれて陳情に応対してくれたのが、若い技官でしたが、学生時代に熊野に来て獅子岩の前の浜で一日遊んで帰ったのだそうです。
 当時は浜も大きく、何段にもうねっていた頃ですごく気に入ったそうです。
 でも、私達が持参した写真と砂利を見て、「うーーん・・・そこまで行っちゃいましたか・・・」
 「テトラ入れたら浜が死んじゃうし・・・  潜堤しか無いかなあ・・・」と言うことになりました。
 願っても無い「潜堤」という言葉が出て来たのです。
 まさに、「運が良かった」
 田村さんが居て、技官の人が木本海岸を知っていて呉れたのです。
 そして、大型台風でも無いのに災害が起き、国道はやられたけど人的被害など無しで済んだ・・・
 それに、この事態は私達が予測したとおりのことだった・・・
 あの波が越えていなかったら・・・
 導流堤の崩壊と国道の橋の落下が無かったら、潜堤は出来ていません。
 
 幸運が木本を救ったのです。
 そして、技官の発想通りに「潜堤」が出来たのです。
 少なくとも、何十年かは延命できました。
 こうした経緯はほとんど表に出ません。
 たった一回の陳情?でここまで行ったのですからね。

 巨額の工事なので年月もかかりました。
 熊野灘での作業だし、普通のように船からドボンドボンとテトラを投入するのでは無く、一個一個クレーンで降ろして積み上げるのですから、冬の凪の時しか工事も出来ません。
 この工事が進行している間、私は市議会議員の座には居ませんでした。
 
 そして、最後が近づいた時に問題が起きました。
 潜堤完成まで残されていた旧堤防の撤去と新堤防の後半分を完成させる工事が始まるからです。
 その時に、再び出番が来たので、問題点を提示しに三重県の紀南土木へ出向きました。
 最初の要望書提出から20年になろうかという時でしたが、私達が出した「有印の要望書」は引き継がれて保存されていました。
 これも非常に有難かったです。
 それ以降の話がスムーズになりますからね。
 それでも、まともに説明会無しで入札してあったので、「着工延期」・・・「住民説明会開催」と言うことになり、土建業者が冷や汗をかいたのです。
 しかし、これも、県土木の最大限の配慮により住民の意向(熊野市役所の意向では無い)が入れられたので、期日内に完成出来るタイミングでもゴーサインが出せました。
d0045383_0292714.jpg

 四半世紀にわたってこの木本海岸の安全対策に関わってきましたが、色んな面で幸運の女神がほほえんでくれました。
 あと、今年と来年で完成になります。
 細かい手直しなどがあるのですが、本体はなんとか出来上がります。

 しかし、この堤防は基本的には「高潮対策堤防」です。
 海抜15m程を誇るのですが、「南海トラフ連動地震」の最大予想津波では心細いのです。
                         ー続くー

     

  

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by je2luz | 2014-11-21 05:02 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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