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LUZの熊野古道案内

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2014年 07月 27日

熊野の旅 花火まで20日 花火について 1

 なんと言っても、熊野市にとっての最大のイベントはやっぱり「熊野大花火大会」です。
 色んなイベントや行事が考え出されて実行されましたが、「木本の花火」の時代と変わらず、いまだにこれが一番なんです。
 「三百年の伝統を誇る」とサブタイトルがつくようになって何十年にもなります。
 増えて行かないのも不思議です。
 江戸時代に極楽寺さんの灯籠焼きで始まったとされています。
 そして、熊野市の花火になってからも、宗教行事の「灯籠焼き」を抱き込んだままです。

 花火の日の夕方、木本中の初盆の家から灯籠が運び出されて浜に並べられます。
 灯籠の上には「藤の棚」の仕掛けが用意されています。
 そして、花火が始まる時に、宗派、お寺さんを越えて読経が流れます。
 灯籠を焼く火は仕掛け花火の「藤の棚」の火になります。

 「藤の棚」って何???
 今の人はそういうかも知れませんが、なんだか「ナイアガラ」とか言う呼び方をされたりする仕掛け花火です。
 日本語のこんなきれいな呼び方があるのに、どうしてあんな名前を使うのでしょうね。
 全国の花火師が「いなかっぺ」なのでしょうか?
 「ハイカラ」にしたかったのでしょうかね。
 「木本の花火」の時代、「木本の人」は「藤の棚」と呼んでいましたよ。
 今でも、この呼び方が生きている所もあるようです。
 この際、戻しませんか?
熊野の旅 花火まで20日 花火について 1_d0045383_22195416.jpg

 木本の花火の特色で、海の上に落下するから安心してやれた物に。「連星」があります。
 地味な物ですが、落下傘にぶら下がった長い紐に色付きの玉が沢山ついていて、ゆっくり下りてくる物です。
 今でも少しやられることもありますが、音もせず、地味なので受けないのでしょうかね。
 今なら筒を一杯並べられるのだから一度に沢山浮かべられると思います。
 ただ・・・
 海風の時は困るんですね。
 昔も火がついたままで木本の町の方に流れたことがありますからね。
 鬼ヶ城の山が燃えても米本さんに目をつぶって貰えば済みますが、木本の町を焼いたのでは・・・
 でも。空一杯に浮かべてみて欲しい花火です。
 ここの伝統だったはずです。

 今の花火、白い明るい物が多いですね。
 動画と人間の目には派手で良いように見えるのでしょうね。
 そして、本来の「菊咲き」とか「変化物」が減りましたね。
 そして、今流行りの「魚」「猫」「ニコちゃんマーク」なんてのはお遊びでしょう。
 花火師の腕の見せ所の正統派の花火が激減しています。
 「大曲の花火コンテスト」などでも、テレビで見る限り、まん丸に開かせられないのが見受けられます。
 熊野の花火は真下で眺めるので形は保ちよいはずなのですから、正統派の花火を増やして欲しいですね。

 パッと開いて一斉に消える・・・
 パッと開いた花の中の色違いの星がキチンを並んで居る・・・
 色を変える時はきちんと揃って変わる・・・
 丸はまん丸・・・
 もちろん、「尺玉」!

 予算が無くて時間も短くなっているのに贅沢は言えないのかも知れませんが、もう、予算額と玉の数では他所に勝てません。
 自覚しましょうよ。
 便利さでも勝てません。
 今じゃあ、大阪のど真ん中。「天神祭の花火」にも勝てません。
 天王寺から臨時列車が出た時代じゃ無いんです。

 残るは「鬼ヶ城大仕掛け」・・・ 
 つぎにこれをか書きます。

     
  
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by je2luz | 2014-07-27 05:37 | 熊野


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