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LUZの熊野古道案内

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2014年 07月 08日

黒潮町視察 黒潮町の防災態勢

この街では「南海トラフ大地震」に備え、避難タワーのような設備面での対策の他に、住民に対する防災意識の向上や津波避難に対する意識の啓蒙にも力を注いでいます。
 熊野市においても防災対策の方で各地区での説明会や講習会を小まめにやってきていますが、中々、住民の参加が得られません。
 住民って口で言うほど「東南海地震」とか「南海トラフ大地震」に関して実感はないのでしょう。
 私は津波に関しては、こんな事態になる前から市民の皆さんと痴話していますが、「識者」と、思われる方でもトンチンカンだったり、他人事だったりしますから…  
台風のように目に見えた形のあるものが近づいているのではありませんからね。

 黒潮町の場合、「日本一危険な町」と言うお墨付きを押し付けられ、テレビなどでも大々的に取り上げられたという事で、住民も「我が身のこと」として捉えたのでしょう。
 そして、この恐怖と防災に対する熱が冷めないうちに動いたことも良かったのでしょう。
 それに、組織作りも、地域に密着して住民と一緒に役所全体が動くようにしてあります。
 役場の全職員を口臭を受けさせた上で、防災・避難の主体となる指導的立場として地域に配分してあります。  地域に馴染むように、出身地とか配偶者の出身までを配慮して顔なじみのあるところに配置されているようです。
 この手法は、田舎だからできること…
 熊野市も田舎ですから取り入れることは可能でしょう。
 過疎地、田舎だからできるきめ細かな行政の一つでしょう。

 黒潮町は二ヶ村の合併でできた町ですし、割合と複雑な地形のところなので集落数が多いようですが、その集落ごとに役場・消防団・担当職員を配置して集会をするので必然的に集まりが良いようです。いい意味でも悪い意味でも「五人衆」「隣組」のやり方を生かしたようです。
 命のかかった重大事項ですから、どんな手法でもこうしたことは本来の目的を達成することが一番です。
 熊野市だけではなく、太平洋岸のほとんどの自治体が課せられた緊急の課題です。
 いいものは積極的に取り入れて動かなくては間に合いません。
 予算面では、名古屋のような大都市までが対象になりますから、ぶん取り合戦が激化すると思われます。
 ソフト面などでは自前でやれるところは自前でやる気でないと駄目かと思いあす。
 地方自治法、地方公務員法の基本にある理想からも、住民の生命財産を守り、福利厚生を最優先させるために行政・予算の根本からの見直しが必要だと改めて思いました。
黒潮町視察 黒潮町の防災態勢_d0045383_2233042.jpg


     
  
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by je2luz | 2014-07-08 05:25 | 旅 番外編


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