LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2005年 10月 27日

熊野の旅 熊野古道 浜街道の歩き方


 写真は七里御浜の北の端、鬼ヶ城東口にある『脇の浜』方向を写したものです。ここから南に22Kmあまりこのような砂利浜が続きます。
 この弓なりの砂利浜に沿って熊野古道・伊勢街道のうちの御浜街道・浜街道が走っています。国道42号線も海岸線を元の松原の内側の位置を通っています。JR紀勢線もそのすぐ内側を併走します。
 御浜街道を進むと当然のこととして、このきれいな砂利浜を歩きたくなるものです。距離にして20Km一寸ですから、それくらいは『丁度良い行程』と思いがちですが。砂利浜は砂地よりもさらに足を取られるものです。踏ん張れば踏ん張るだけ足をとられて前に進みません。通常の三倍くらい疲れると思ってください。

 二枚目は南の方に向かった写真です。これで七里御浜の全貌が写されています。
 二枚の写真で波打ち際サイドの砂利の色が変って見える部分があると思います。
 今はベタナギの季節ですから、荒波で名を売る熊野灘も瀬戸内同様におとなしくなっています。
 この部分は水に濡れているわけですが、波の打ち寄せる位置よりかなり上になっています。これは何百回とかに一回大きな波が来ると言うことです。波の無い日であれば、例えこの波に足を洗われてもびっくりするだけで済むでしょう。しかし、これが普通程度の並であれば立っているのがやっとになります。台風の余波や土用波ですとそのまま海にもって行かれます。
 この七里御浜は、波頭の立つ目の前の岸辺から既に足は立ちません。立てる場所は海の中には無いのです。
 波頭を越えて岸にたどり着くことは私達のようにこの浜で泳いで育った人間以外は非常に難しいものです。叩きつけられて又海に戻され・・・先の見えた話です。まして、服を着て靴を履いてリュックまでしょったよその人では生きて帰るのは奇跡でしょうね。
 お願いですから『ふだらく信仰』の地だからといって海に入って極楽浄土を目指さないで下さい。
 浜を歩く時や、浜で遊ぶ時はこの濡れた部分には入らないで下さい。
 浜は傾斜しています。逃げようとしても思うに任せません。膝より上まで波に浸かれば逃げられません。命懸けで踏ん張って引くのを待つしかありません。動けば流されます。こんな注意を読んでいても、いざとなれば騒いで流されるのが落ちです。波の荒い日に流されたら、岸に帰らず一旦沖に出るのですが、それも思いも及ばないでしょうね。
 子供さん連れは一瞬も目を離さないで下さい。波を見ると子供ははしゃいで水に入ります。
 熊野の海はそのままあの世に繋がっています。それだけは肝に銘じてください。
 地震が揺ったら、一目散に堤防の内側まで逃げてください。沖を見て様子を見る時間は有りません。東南海の震源地はこのすぐ沖です。
 きちんと用心していれば、七里御浜は何処で海に下りてもきれいな砂利浜です。
 潮風と無限に広がる太平洋を満喫してください。

by je2luz | 2005-10-27 14:11 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/2076339
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 熊野古道の土産 御浜小石      熊野の旅 映像散歩 写真と時間 >>