日本人は昔から「舶来」が好きでした。
「ハイカラ」な物が大好きでした。
いや、過去形や過去完了では無いですね。
現在完了進行形でしょう。
日本中に「テイクアウト」なんて店を作って、不景気どこ吹く風で、本国の人も知らない様なメーカーの商品を売っちゃうし買っちゃうんです。
国全体がそうですから、田舎にもそんな風潮があります。
田舎資本のスーパーは嫌でジャスコ・ダイエーに来て欲しい。
田舎のおじさんのレストランは嫌でファミレスに来て欲しい。
田舎のおばさんの大衆食堂は嫌で「すき家」「吉野家」「王将」に来て欲しい。
仕方の無いことなのでしょうけど、喫茶店も「コメダ」なんてのが来ると大喜び・・・
解るのですが・・・
地域振興、活性化などを口にしている同じ人が、そんなの大好き・・・
確かに気の効いた看板が出来て、都会と同じ作りの店内で・・・
そこそこお客も居て・・・
でも、それで良いのかなあ???
疑問に思わないのかなあ???
一見雇用も増えたように見えるけどね。
そうした店には「熊野」「熊野の味」なんてありません。
よそから来た人には「安心しては入れる店」には違いありません。
田舎から出て行く私達でも。テレビで見る看板の店に入っちゃいます。
「吉野家」「すき家」「王将」「CoCo壱番屋」「ローソン」「サークルK」・・・
同じように田舎に来る観光客も観光地の食堂で食べるのは一部で、多くはそのパターンになって居るのです。
そんなのが無ければドライブインでも入るんですけどね。
フランチャイズ制・・・吸うだけ吸ったら引き上げて行くと言うパターンが全国で起きていますね。
直営なんて危険は犯さず、フランチャイズなんてハイカラな呼び名で誘い込んで。損は全部田舎資本にかぶせます。
跡にはぺんぺん草も生えない。
高速まがいの良い道が出来ると、ますます、その傾向が強くなりそうです。
それでも・・・
「おら、東京さ行だ!」 のように、都会物に憧れちゃうんですよね。
そうそう・・・
平家の落人でも都の若い衆はもてたのです。
歌謡曲の世界でも都の人に島の娘は恋するのです。
そして、田舎の若者は田舎の娘を忘れて・・・ハンカチしかおねだりできなくなるのです。
私にも、かつてそんなことが・・・
時代が変わっても・・・
困ったものです。
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