今年は遊木のサンマの捕れるのが遅れて、12月中頃になってようやく水揚げがありました・
その後もあまり順調とは行かないようです。
サンマなどは少し豊漁になると値崩れします。
捕れすぎるとハマチの餌用とかになっちゃいます。
出漁自粛なんてのが起きる魚種なんです。
この辺では、サンマの丸干しは大体4匹で298円でスーパーに出ます。
4匹単位なのはサンマを干す時に二匹ずつ尻尾の所で紐掛けし反対の端にも二匹くくり、竿に掛けて干すので「一吊り4匹」となるのです。
人工乾燥では金串を使って尻尾のすぐ上を貫いて干しますが、それは串から抜いて一匹単位になりますね。
紐を使ったやつは紐を取らないで出てきます。
土産物用とかだと紐があるとイメージが悪いので外しますけどね。
尻尾のすぐ上に小さな穴があるやつは確実に人工乾燥です。
人工乾燥の方が色もきれいです。
半生みたいな干物を食べるのなら天日乾燥で増える味もで来ていないでしょうから、気分以外にはあまり差が無いと思います。
今年は初水揚げの時から、一吊り4匹398円で並びました。
例年より100円高でしたが、その値段は今もそのままです。
豊漁では無いって事でしょう。
一匹100円弱ですから高いものでも無いのですが、298に慣らされた熊野の主婦から見ると高いんですね。
売り場で迷っていますからね。
それに、今年のサンマは少し油が残っているし、大きさも不揃いです。
丸干しはこれでも良いですが、「寿司」はちょっと困るでしょう。
最近はあまり酢で絞めないで生っぽい「サンマ寿司」を作る人が増えていますが、江戸前じゃ無いんですからねえ・・・
家でサンマ寿司を作る人が減ったので大きな話題にはなりませんね。
半世紀ほど前だと・・・
「今年はサイレが揚がらんのし。」
「捕れても脂があって酢がきかんし弱ったのう・・・」
「正月にならんのし」
「あと四五日であがらなんだらどないしよかいのう・・・」
なんて会話が町にあふれたでしょうね。
と言う事で・・・
正月に間に合うでしょうか?
そろそろ闇に向かって来たので、遊木港の棒受け網漁船が沖合に並ぶはずですが・・・
沖に漁り火が並ぶのはきれいなものです。
寒いので、「きれいだねえ・・・」なんて眺めていられませんけど・・・
今朝の丸干しです。
仕上げを天日でやって居る近所の魚屋さんです。
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