鬼ヶ城と言えば熊野の代表的な景勝地です。
一般的には鬼ヶ城の東側、鬼ヶ城センターの側から入って千畳敷と言われる岩がひさしのようにせり出した広く平らな部分のあるところを見て帰ります。
そこに海賊が居たと言うことになっています。
まあ、観光雑誌などの写真はその辺りのだけですけどね。
しかし、鬼ヶ城のよさは熊野灘に着き出した石英粗面岩が浸食された磯をぐるっと歩かないと分からないかの知れません。
この周遊路は岩を少し加工して歩けるようにしたところの危なそうな所には手すりを設け、岩の割れ目には橋を作ってある物です。
台風の時などは沖からの波が十数メートルの高さを洗って行きます。
何しろ目の前は熊野灘ですから・・・
コンクリートで作った橋や鉄の手すりは簡単に壊されます。
そして、今の時代、管理者の責任を問われますから、壊されると「通行止め」になります。
簡単に止めちゃいますが、直すのが大変なんです。
道路なんか無いし、資材を運んで工事しようにもちょいと熱帯低気圧でも来れば全部流されちゃいます。
夏にやられてすぐに手配できても、工事が出来るのは台風シーズンが終わってから・・・
規模が大きければ次の年度の予算だから、やられてから一年半先・・・
仕方ないのですが、分からない人が多いでしょうね。
で・・・
今は止まっているとか・・・
小さめの台風が通り過ぎた明くる日でもこんな風に洗われる磯に人間が物を作るのですから。勝てる訳がないのです。
私が高校生時代までは、こんな所の観光は「自己責任」でやって居たのですけどねえ・・・
まあ、自然の怖さなんか知らない人が増えちゃったのですから仕方ないでしょう。
学校で教えないことは知らなくて当たり前だという風潮ですし、今の親自体がそんな時代に育っているのですから・・・
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