一度も見たことの無い風景なのになぜか懐かしい・・・・
そんな日本人の持つ原風景は色々あります。
日本人にとっての『ふるさと』『田舎』とはこんなものだろう・・・という雰囲気が室生村にはあります。中心部などはほんの少しその雰囲気を残したままで近代化?していますが、山間部に入ると、絵本に出て狂い中の風景そのものです。
寒い、雪も降る室生の山奥では家の形も北国のものです。
急傾斜の大きな屋根、元はかやぶきであったものが、ご多分に漏れずトタンぶきにされていますがほとんど全戸がそのままで山間に点在する地域もあります。
室生寺・龍穴神社からほんの15分ほど山間に入った田口地区などはその典型です。
天に登るような急な坂道沿いに家々が点在し、谷の向こうの家はすぐ前に見えても谷底に下りなくては行けないのですごく遠い・・・
無粋な別荘なども立っていない純粋な田舎です。何時までこの風景が守られるか分かりませんが、今は日本人の原風景の一つが残されています。
国道を外れると道も狭く、冬季になると凍結の恐れもあり観光地ではありません。本当の居住地区ですので、家の中を見るなど不可能です。時間が余れば・・・と言う感じです。