LUZの熊野古道案内

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2013年 08月 21日

熊野の旅 北海道ではサンマ漁 熊野では

 「木本の花火が終わったら涼しくなる」と、この辺では言われてきました。
 確かに、お盆の頃からは、朝夕の風に秋を感じるようになっては居ます。
 そして、北海道では大型船による「サンマ漁」が始まったそうです。
 今月末には「新物のサンマ」が店先に並ぶでしょうね。
 今でも「解凍物」は並んでいますけどね。
 季節感が無くなりました。

 そろそろ、青い小さなミカンが出てきます。
 温州の青いやつです。
 これが出てくる頃に、「小鰺の叩き」が食べられてきました。
 「小鰺」ではなく「豆鰺」ですね。
 骨ごと包丁で叩いてミンチ状にします。
 そして、ミカン酢を掛け…
 町を歩くと色んな家から「トントントン」という鰺を叩く音が聞こえた物です。
 昭和30年代前半までは聞こえていたのですが、今では聞かれません。
 スーパーなどでは機械ですりつぶした「鰺ミンチ」が出てきますが、あれは別物です。
 生で食うようなものでは無いですね。
 熊野の秋の走りはこの「鰺のたたき」だったのでしょう。
 ミカン酢は「新姫」なんてのに変えようと熊野市は頑張ってますし…

 サンマで思い出しました。
 物の無かった時代…
 牛ですき焼きをするのがものすごく贅沢だった頃…
 昭和20年代までは、「サンマのすき焼き」…正確には「さいれのすき焼き」がありました。
 なぜ「さいれ」と言い直したかというと、その頃には「サンマ」などと呼ばないで、ちゃんと「さいれ」と呼んでいたからです。
 この、サンマの鍋は、いわゆる「鍋仕立て」ではなく、まさに「すき焼き」だったのです。
 砂糖と醤油で甘辛く、水は少なくしてすき焼き鍋で作ったのです。
 子供心にですが…
 美味しくなかったです。
 あれなら、「サンマの炊いたの」方が良かったですね。
 「鍋」にするにはあくが強いのでああなったのでしょうね。
 ネギなどの野菜もたっぷり入っていましたね。
 いま、食べたらもっと美味しくないのでしょうね。
 さもさもらしく、「郷土料理」なんて事にしたら、感心して褒める人もたくさん居るでしょうけど…

 これなども、貧乏な熊野らしい食べ物です。
 それでも、豪華な方かも知れませんね。
 「茶がゆ」「めはり」「サンマの寿司」「サンマ丸干し」…
 庶民を通り越したメニューですね。
 「サイレのすき焼き」以外は美味しいですけど…

 この貧乏な熊野で一番のごちそうは。「シビの刺身」です。
 祝い事でも葬式でも人が集まれば「シビの刺身」を出しておけば文句の出ない土地柄です。
 昔から安い魚ではありません。
 だからこそ、無理をしてでも出したのでしょう。
 大きなブロックで買って、よいところは「刺身」に、筋っぽいところは「酢の物」や「炊き飯」にしていました。
 木本の魚屋ではいつでも「シビの塊」が置いてありましたね。
 ここでは「マグロ」では無く「シビ」だったのです。
 「マグロの寿司」なんて言うようになったのはうんと後です。
 「シビの寿司」だったのです。

 「木本の花火」は「熊野大花火大会」なんてのになっちゃうし…
 「バショバの寿司」は「めはり」になっちゃうし…
 段々変わっちゃいますよね。
 食べるものも全国統一みたいになってくるし…
 簡単に変わっちゃうのは「一概な人」が少ないからなのでしょうね。
 確かに、自己主張どころか意見を言うだけで嫌われることの多い土地ですから…

 と言うようなことを書くので「生意気」と言われます。
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by je2luz | 2013-08-21 08:26 | 熊野 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 池田芳弘 at 2013-08-26 15:12 x
やっぱり郷土本来のものが食べたいですね。
めはりのオリジナルサイズのを、昔話みたいに腰にぶら下げたいです。これ、外国人ハイカーに受けると思うんですけど。
そろそろみふね酢がきれそうなんで、熊野に買いに行こうと思います。
Commented by je2luz at 2013-08-27 21:20
池田芳弘さんへ
 ***
 「地場物は田舎くさい」・・・
 「お客さんには気の利いた物を」…
 そう考える人が多いので、変な創作郷土料理など出来て来ちゃうのです。
 全国に地元の人の知らない郷土料理がどれほどあるやら…


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