熊野市と南牟婁郡では県立高校が二つあります。
三重県立木本高等学校と三重県立紀南高等学校です。
木本高校は旧制の中学校と女学校が母体になった伝統校です。
紀南高校は戦後、進学率が上がってきて高校が足りないので作られた物です。
その頃に誘致して出来た、近大・熊野高専はもうありません。
三重県の南の端で、隣は尾鷲市なのですが、交通の関係で熊野市と南牟婁郡の子供はこの二つの高校に進学します。
南牟婁郡では新宮の方が近いので越境して和歌山県側に行く子も居ますし、近大付属の新宮高校もあるのでそこにも流れているようです。
今度の定員が発表されました。
木本高校 普通科120名
総合科 80名
定時制 40名
紀南高校 普通科120名
木本の方では普通科が一クラス増えて、総合科が一クラス減るそうです。
紀南高校も何とか3クラス維持しています。
紀南の方は3クラス維持できなると統合が具体化してくるので必死のようですね。
木本高校の総合科は全国で最初のテストケースで始まった物です。
うまく機能すれば、進学コースにでも実業コースにでも出来る学科なのですが、出来た時もクラス数が少なくて、色んな科目を埋められませんでした。
「総合科」としての特色が生かせないと言うことです。
それに、親の方も伝統のある「普通科」に行かせたがりましたしね。
看板が「特進科」だったら話は違ったのでしょうけどね。
結局はこうして総合科のクラスを減らして普通科にするという流になったようです。
紀南高校は設立の時に「普通科高校」として、進学校という思惑もあったようですが、木本高校の伝統と、学校の立地条件で思うように生徒が集まらなかったのです。
二十数年前にも県立高校の先行きが危ぶまれ出したので、木本高校は全国の先頭を切って「総合科」を作ったのです。
時の校長は生き残りをかけたのです。
そして、今、高校統合は小康状態とは言え火が付く寸前です。
確実に子供は居なくなりますからね。
木本高校が残る方向になるでしょうけど、敷地が少し狭いんですよね。
それに、水害にも弱いし…
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