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LUZの熊野古道案内

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2005年 09月 30日

熊野の旅 熊野古道の土産

 何処へ行ってもお土産品と言うものは良く似たものです。
 昔から、最中、せんべい、こけし・・・少し新しくなってクッキー、キーホルダー・・・
 みやげ物開発と言う事業が各地で盛んに行われた結果、ますます、全国一律の物が増えましたね。名前が違うだけ・・・

 山菜加工品や漬物なんてのも「田舎らしい」と言うので全国で売られていますね。
 確かに漬物は日本中で漬けられ、食べられてきました。しかし、中々、その地方ならではのもの、営業で売るほど作っているものは無いものです。漬物産業も材料の確保、加工場の整備、保管設備の建設、販売ルートの確保など中々大変なものです。
 材料の確保にしても、業務としての品質と量を確保するにはお百姓さんの協力が無くては成り立ちません。蔬菜園芸の盛んなところを除くと、老齢化の進む過疎地で野菜を作ってもらうのも大変なのです。趣味程度の生産は簡単でも地場産業となると簡単ではないのです。一年の内ほんの少しの間稼動して後は休みという形態になってしまうからです。
 加工場も家庭の庭先でどっさり洗って漬け込んで・・・の段階は良いのですが、保健所の言う通りの設備を整えるとこれも中々大変です。
 一番厄介なのは保管場所でしょうね。
 漬物と言うものは季節によって変るのが普通でした。季節季節の野菜を漬けて、美味しい季節に食べるのが日本の漬物文化でしたが、今では冷凍保存によって年中、『新漬』が食べられるようになりました。逆に、お土産・名産として売るには一番食べごろのものを年中供給して当たり前になってしまったのです。
 本来さほど高くない漬物をまともな人件費をかけて野菜栽培、加工、冷凍保存するのですから、結構高い食品になってしまいます。

 熊野の名産には『高菜漬』があります。
 これも、数の確保に苦労しています。材料の確保が難しいのです。
 この漬物の材料の高菜は暖かい海岸線より寒い山間部のものの方が葉が厚く味も濃くて良い物なのです。
 しかし、山間部の農地は段々の狭い物も多く、老齢化も極度に進んでいるので作付面積は増えるどころか減る傾向です。
 長野の『野沢菜漬』のように全国展開は無理にしても、地元での販売の量くらいは確保したいのですが、それすら無理な状態です。
 紀和町でも生産されてきましたがそれを足しても不足です。
 この紀和町もあと一ヶ月ほどで熊野市になりますから、大手を振って『熊野特産』のラベルを使えます。今回の合併で熊野市にとってのメリットはそれ位でしょうかね。そうそう、紀和には『味噌』もありますね。これももうすぐ『熊野の味噌』になります。

 高菜漬に関しては高知県の生産量が多くて、全国的には店頭で入手できるのは高地産になるかと思います。高知と南紀州は食文化が似ていますし、この漬物も良く似たものです。
 熊野市に来られたら、熊野産の高菜漬が入手できます。お盆や正月にはスーパーでも特設コーナーを作って帰省客の土産を売っていますが、普通の時はあまりきちんと売っては居ません。
 車の方は『道の駅・熊野きのくに』にお寄りいただければ、夜十時までは販売しています。まとめておkaiの場合は店員さんに言えば冷凍常態のものを出してもらえるかと思います。

 高菜漬も今では『新漬』の青いものばかりですが、元々はベッコウ色した『古漬』が主流でした。発酵が進んで独特の匂いがします。今の人ですと食べられない人も居るでしょうね。
 高菜漬を常温で少し保存するとすぐに古漬けになってしまいます。今の漬物は塩が薄いですから、買った漬物に少し塩を加えて放置すれば古漬けを作れます。食通の方ならチャレンジの価値があるかと思います。

高菜漬のふるさと、山間部の流れ谷地区です。
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by je2luz | 2005-09-30 10:24 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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