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LUZの熊野古道案内

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2013年 05月 01日

熊野の旅 七里御浜 井戸川河口 2

 以前から書いていますように、七里御浜は熊野川が山から運んだ砂利を黒潮が押し流し、一部を海岸に押し上げて出来た物です。
 何万年も休むこと無く運び続けています。
 紀伊山地に刻まれた深い渓谷とむき出しの山肌などはこの砂利の元ですね。
 台風の時などは川が氾濫し、ものすごい勢いで水が押し寄せますが、この波の力で砂利を押し上げる力はそれ以上になります。
 家だろうが木だろうが押し流す勢いの川の流れよりも、小さな砂利を積み上げてダムを造る力の方が強いのです。
 そして、見事にダムを完成させ川の水を押し戻します。
 砂利で造ったダムですから普段の水量くらいはしみこませて流しますが、大水ははけきれなくなって流域に浸水します。
 いやはやすごい物です。
 一粒一粒は水道水のホースでも吹き飛ぶ物ですからね。
 波は押し上げる代わりに引く時には物を浚って行くのに…

 台風12号以来、この周辺の浜は太っています。
 その結果、井戸川河口のカルバート先端が浜の中に座って見えます。
 そして、黒潮の上流側、新宮川の排水口が閉塞気味です。
 時によってはカルバート内部まで砂利が詰まることすらあるのです。
 井戸川は河口部でも少し勾配があって志原川のように常に水が停滞するものでは無いのにこうなるのです。
 自然のバランスって微妙な物です。
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 先端部分は波の衝撃を吸収するために大きなテトラポッドが置かれています。
 外洋につきだした構造物ですから、打ち付ける波の衝撃はものすごく、10数メートルの水しぶきを上げます。
 水しぶきは良いのですが、その衝撃で川の近くの家の瓦がずれたり、壁にヒビが入ったり…
 慣れていても眠れない状態になります。
 それで、先端部分の形を少し改造したのですが、新幹線の頭のようにする計画は頓挫したままで、消波ブロックでお茶を濁しています。
 しかし、この巨大なブロックもどんどん溶けて行くし、割れて行くのです。
 そろそろ補充しないといけなくなっています。

 
熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2013-05-01 09:46 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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