日本は農耕民族の国でした。
大名の大きさも※の取れ高「石」で示していたくらいです。
だから、今からの農繁期には大きな行事は少なかったのです。
田植えが一段落する頃には「さなぶり」などという豊作祈願の祀りなどは行われましたけどね。
こうした行事には村祭り・地区の庚申様・地蔵さんなどの祀り、町内の遠足や花見、長屋の花見なんてのがあります。
これらは、宗教行事から始まったりその集団の娯楽が目的だったりします。
少々大きくても、その集団ががんばって盛り上げ、その集団が喜べれば良かったのです。
今で言うなれば「福利厚生」で良い訳です。
商業ベースで行う催し物…百貨店の郷土物産展などは少し趣が変わり、物売りが目的です。
その売る対象は誰でも良いのです。
時点の見込み客を最大限引き寄せて売り上げを伸ばせば誰の財布でも構いません。
なぜこんな事を書くか…
今の各地で行われている「イベント」…趣旨と実態がずれている物が多いからです。
ことに、公金の入る物に多いです。
「地区の福利厚生」では予算を付けにくいからとはいえ、すぐに「観光振興」「物産振興」などと看板を掲げます。
「観光振興」なのに集まっているのは関係者と近所のおばちゃん・・・
観光客には通りにくくて迷惑なことさえありそうです。
あなたが観光客だとして、ちょこっとした出店が並んでいてどこでもある出し物蛾やらレ手居て嬉しいですか?
そして、そんなものを目当てに旅行を企画しますか?
「物産信仰」と言いながら、買っているのはやっぱり関係者と近所のおばちゃん…
月に一度、年に一度野菜が安く買える???
スーパーのサービスディでは無いんですよ。
おまけに、下手すると地元の商店の営業に差し障りがあったり…
これらのほとんどには「公金」「税金」が投入され、場合によって役場の職員が動員され「隠れ予算」まで入っているのです。
関係者を除いて500人来ても…予算50万円なら一人1000円のお小遣いをあげるって事です。
なんだか、「やることに意義あり…」って風になっちゃってませんか?
それなら、割り切って、「団体の親睦/結束」を看板にしたら?
「地域住民への福利厚生」でも良いでしょう。
そんな看板だと、どんな項目で予算化するか???
付けにくくなります。
予算取りのための看板で詐欺的手法とも言えないことは無いですね。
やって居る本人は楽しいし、人が少し集まれば忙しかったように思うし・・・
若い頃に経験しているだけに気持ちも分かるのですが、近年、公金が垂れ流されるようになってきたし、公金が付かないとイベントをしない傾向もあります。
だれも、そんな嫌われること言わないし、見直しなんてしないで「イベント」が増殖し続けるのでしょうね。
ここまで書くと、今日使う写真に困っちゃいます。
当たり障りの無い花火の写真にしておきます。
熊野市周辺地図です