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LUZの熊野古道案内

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2013年 04月 05日

熊野の旅 紀伊半島・南紀・熊野 立地条件 2

 昨日書いたこの地方の日本における立地面の特徴は非常にマイナスに見える部分です。
 良い風に言えば、「列島改造論」でも乱開発されず、「バブル」の時にも虫食いにされず、おそらく今回の「アベノミックス」でも汚されないでしょう。
 戦国時代も兵に踏み荒らされなかったし…
 もっと古くは「神武東征」でもせいぜい上陸地になっただけで通過地点でした。
 このように「神世」以来残された「清らかな」?土地があります。
 「?」が付いたのは、ここの自然のほとんどは山ですし、その山は奥地まで人工林です。
 随分古くから植林が行われ、熊野や吉野の山は「人工林の美」なのです。

 平地が無いので山で食うしか無い…
 でも、材木というかさばって重い物を都に運ぶのは大変だったでしょう。
 今同様、一次産品の産地は貧乏で商社が儲かる…これは昔も一緒でしょう。
 江戸の材木商が吉原で豪遊しても、紀州の木こりは…

 さて、今回、トップの方が血道を上げている「高速道路」ですが…
 今年、開通すると言っても、これで都まで一直線ではありません。
 尾鷲市内は切れていて、つながるにはまだ数年かかるでしょう。
 それに、この「近畿自動車道紀勢線」って物の完成はいつなのか分かりません。
 まるで、高速道路が出来れば全国からどっさり観光客が来るように言いますが、宮崎県同様、ここは高速道路後進地です。
 今時、高速道路などめずらしくないです。
 「無い方が珍しい…」

 無いと言うこと・・・
 反対運動で出来なかった… ではありません。
 「高速道路を紀州路へ」なんて看板が一杯立ったのはいつだったでしょう?
 誘致の陳情が恒例化するほどお偉い方々が名古屋・東京に出かけて居ました。
 それでも、道路公団も国も神輿をあげなかったのです。
 これも、昨日同様、中央からは「どうでも良い土地」に見えたのです。

 国鉄の路線が配線になる時期、この国鉄紀勢本線もお荷物扱いでした。
 下手すると外される???
 「近鉄に身売りか?」
 私などは「近鉄身売り論」に賛成でしたね。
 近鉄が買うなら浮上策を真剣に考えるでしょうからね。
 それでも紀勢線の黒字化は難しいでしょう。

 この様な立地条件が重なっているのが紀伊半島・南紀・熊野なんです。
 そして、ここの道・街道は「大きな動脈の途中」ではなく、「ここが目的」でないと通らないものです。
 「ついでに…」は無いのです。
 よその人の頭に「紀伊半島・南紀・熊野」を浮かばせるのは結構しんどそうです。
 「国立公園」も「世界遺産」も話題にならなくなってきています。
 「襟裳岬」じゃ無いですが・・・
 「何も無い・・・」なんです。
 でも、「何も無い」が売り物になる時代かも知れません。
 
 「古代信仰の地」がこの土地です。
 感じられる人には感じられる…
 昨日は花の窟・お綱茶屋の横で居たら観光客の親子に声をかけれて、「花の窟神社」や「産田神社」が古代信仰ゆえにまともな神社になって居ないことを説明すると、「無い方が良いですね」と言っていました。
 「元々は命がけの遍路道ですから、観光地化して銭を取ろうってえのもおかしいんです。」
 「確かに遍路道はそうなってはおかしいですね」
 なんてことになっちゃいました。
 「善根宿」の精神はどこへ行ったのやら…
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2013-04-05 08:56 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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