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LUZの熊野古道案内

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2005年 09月 16日

熊野の旅 熊野古道の行事 花の窟・お綱掛け

 久々に熊野古道本体の話です。
 日本最古の神社、『花の窟神社』には一般の人も参加する大きな神事があります。
 『お縄掛け神事』です。
 その名の通り、『しめ縄』を掛ける神事です。このしめ縄は普通の感覚のしめ縄ではありません。途中に飾りはあるものの普通の縄に近いものを御神体の岩山から境内の端に向けて張り降ろすのです。

 岩山自体が数十メートルあるし、境内も100mあまりあるのでかなり長くなります。
 昔は境内の松の枝に掛け、最後も境内の端っこの松の根元に巻きつけて止めたものです。
 ところが、前にも書いたようにこの一帯の松は松くい虫によりほとんど枯れてしまいました。
 花の窟の松も古木は全部枯れてしまい、松くい虫にやられても枯れるところまで行かない若い松だけになっています。こうなっては本来の『お縄掛け』が出来なくなりなした。そこで考え出されたのが、若松が縄をかけられるまで大きくなる間、コンクリートの柱を立ててそれに縄をかける』と言うものです。今から20年ほど前でしょうかね、無粋な殿中のお化けが建てられました。

 この、松に見立てた柱の頂上に縄をかけるのに、普通なら滑車を使うのですが、ここでは大昔からやられていたように大勢の人手縄を引っ張り高さを稼いで載せるという方法です。
 片側がものすごく高いとは言え、柱がものすごく高いので随分遠くまで延ばして引っ張らないとその高さになりません。
 
上から降ろされた縄は参加する人たちに引っ張られ、国道を渡り、前の七里御浜に達します。広々とした七里御浜を掛け声と共に綱を引っ張って柱の天辺に載せます。
 最後に綱の尻を結ぶ松も無いのでこれまた無粋なコンクリートに結んでいます。

 花の窟の境内は今では亜熱帯性広葉樹林になっていますが、海の側はかつては松の古木の立つ境内でした。つまり、今よりずっと明るい境内でした。
 松を本当に育てるなら根元の広葉樹を伐採して、足元をすっきりさせないと駄目だと最近の植物界では常識なのですが、ここでは逆に広葉樹がのさばっています。果たして、このままで待つが復活するのか疑問です。

 この『お綱かけ神事』は年に二回あります。つなが普通の縄を少し太くしただけなので、二回張ってももたないときがある位です。
 2月と10月の2日に行われます。今年は来月の2日は日曜日になります。例年以上に沢山の方が参加するのでしょうね。関西や名古屋方面からもバスを仕立てて参加する人が居るようです。参加ではなく『奉賛』??なのでしょうか。
 多いと言っても近寄れないようなものでは無いですから、暇な方はこれに合わせてこられてはいかがでしょうか。

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by je2luz | 2005-09-16 04:27 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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