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LUZの熊野古道案内

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2013年 01月 24日

熊野の旅 商業の町 木本

 木本という町が出来たのは、多分、今の親地町の当り、西郷川(にしごがわ)の河口に漁師が住み着いたことでしょう。
 そして、半農半漁では無く、半漁半族?の海賊兼業とかで暮らしていたのでしょう。
 だから、「坂上田村麻呂」なんてのが鬼退治に来たとされるのでしょうね。
 その後国の組織がしっかりしてくると、「奥熊野代官所」なんてのが置かれるようになります。
 更に下ると、周辺の集落からのお客さんを含め商売が成り立つようになり、商売人の町になっていたようです。
 近代になると、うまい具合にここが「紀勢西線」の終点になって、その先は「巡航船」「省営バス」で尾鷲に向かう交通の要衝にもなりました。
 不便になる入り口ですから、宿泊客も増えるし、木本自体は物資も簡単に入るし・・・
 商圏は町内と隣接の有井村泊村などにとどまらず、飛鳥・五郷・育生・神川・神志山などから北山・下北山など広い範囲に及んだのです。

 そんな商業の町を支えていたのは、林業と漁業だったのです。
 商業なんて物はお客さんに金が無くては話になりません。
 それが、漁業が衰退し、林業は壊滅しました。
 そして、今では見込み客の収入の多くが「国民年金」という状態です。
 賃金の安い山林労務とは言え、年金になると収入は半減します。
 買い物どころでは無いんですから、商店も当然煽りを受けています。

 それに追い打ちを掛けたのが、紀勢線全通・国道42号線の改修などという交通網の変化です。
 紀勢線全通で宿屋が消えて行き、国道の整備で自家用車が増え買い物も簡単に大きな町にゆくようになりました。
 そして、もうすぐ、高速道路が出来ます。
 たとえ観光客が少し増えても、地元の若い人の買い物は娯楽を兼ねてよそへ出よくなります。
 もはや、「ストロー現象」で吸い上げる産品はほとんど無いですが、人と金は吸い出すでしょうね。
 今は全く外へ出ていない私でも、ただ区間・高規格道路のあるこの路線だと、ついつい走って行っちゃう可能性が大きくなります。
 車もその可能性を考えて軽から普通車に変えたし…
 
 もう一つ…
 客が減って、商店も減って当然、町で揃う品物も減りました。・
 品揃えの無い店には客は行かなくなる…
 悪循環の状態のところに「通信販売」がNETで出来るようになって致命的なダメージも与えています。
 これは、数字的に測りにくいですが、町を走り回る宅配便を見ているとかなりの量ですね。
 通販の方が、品揃えがよく、値段も安く、買いに行かなくても玄関まで届くし、物によっては手に入るのが早いんです。
 日本で極度に発達した「宅配便」がこれを助けているのか「通信販売」が宅配を育てたのか…

 ストローも産品を吸い上げるのは少しお金が入りますが、今の流れだと消費して消えちゃう物が入ってきてお金を吸い上げちゃうのです。
 そこには「再生産」なんてありませんから目減りするばっかりです。
 「Buy American !」なんてありましたが、こんなキャッチフレーズってありませんね。
 覚えているのは…「タバコは地元で買いましょう!」てえやつくらいです。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2013-01-24 09:01 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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