昨夜遅く二階へ上がって海を眺めました。
闇夜なのでさんま漁の船が出ているはずです。
風も無し…問題は無いはずなのですが…
阿田和沖辺りに数隻の漁火が見えるだけでした。
魚群が来ていないので出漁しないのでしょうね。
高値とはいえ大衆魚ですから、大量に獲れれば途端に値が下がりますし、すかたん食えば燃料代も負担です。
売り場では相変わらず丸干しの高値が続いています。
国道沿いでスーパーより安く丸干しを売る水産会社の看板も高いままです。
例年なら一匹60円から70円のものが90円から100円ですから、イメージ的に「高い」となってしまいます。
例年ですとこの時期には「生のさんま・無塩ぶえん」が店先に出てきます。
丸干しや寿司には最適なのですが、痩せて脂の無いさんまですから、病人食みたいで決しておいしくないのですが、ファンも居るので出てくるのでしょう。
出るときは「てんだる」と言われる市場で使うような大きなたるに氷水を入れたのに一杯入れて出てきます。
今年はそんな「ぶえんのさんま」は見かけません。
主力の丸干し用が確保できないくらいなのでしょう。
今は一月の闇夜です。
さんまのシーズンの闇夜はあと二回位ですね。
群れは回ってくるのでしょうか?
「遊木のさんま」と言われるのですが、根付き…磯物ではないので遊木にこだわること無いようですが、地元と業界では「遊木」にこだわります。
理由はその漁の時間にあります。
同じように集魚灯と棒受け網で獲っても、宵の口に獲ったさんまは夕方から腹いっぱい餌を食べているのでお腹がパンパンです。
その餌も明け方になると消化されてお腹がへっこんで来るのだそうです。
なにしろ、ハラワタごと丸干しにしちゃうのですから、お腹にウンコがたくさんあるより、無いほうが良いに決まっています。
「ワタの苦さ」の大事ですが、多すぎてはうまく干せません。
と言うことで、遊木の船は出漁を遅らせて真夜中から明け方に掛けての漁になるのだそうです。
と言うことで…
昨夜の様子では今朝の魚市場もさんまで埋まることは無かったでしょう。
つまり…
丸干しは下がらない…ってことですね。
無精者なので寒いベランダから写真を撮るのが億劫で昨夜の写真がありません。
ほんの数分が我慢できないんですね。
反省しています。
熊野市周辺地図です