LUZの熊野古道案内

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2012年 12月 21日

熊野の旅 津波と市役所

 津波対策はハード面は国・県の管轄の物が多いのです。
 ソフト面と町中は市町村になります。
 そうした関係で、よく言うような、「ソフト面とハード面の連携」はとりにくいこともあるのです。
 どこの県でも、こうしたことに関する「連絡会議」なんてのがあるようですが、組織も予算も違うし、中々総合的に判断することは難しいでしょう。
 
 ここでも、津波対策とか河川に関し、その堤防・護岸は県が管理しています。
 堤防に開けた扉門も当然所轄は三重県です。
 それを閉めるのは委託された消防・消防団と言うことです。
 私も長年木本堤防に携わってきましたが、市民生活に一番近い「熊野市建設課」ではなく「三重県土木事務所」なんて普段は市民と接触のないところとの交渉でした。
 交渉すれば聞いて貰えることでも、一般市民からすると「敷居が高い」という感じか、「どこに言って良いのか分からない」と言うことになります。
 市役所経由で要望を取り次いで貰うのと直接訴えるのとでは違うこともあります。
 市もたくさんの要望を毎度取り次ぐことも出来ないので、毎年行う要望に盛り込むことになることもあります。
 かといって、細かいことまで持ち込まれたら県や国も困るでしょうしね。
 
 熊野市の中心部の海岸線、木本町・有馬町は海抜11mから12mの地盤です。
 結構高いのです。
 堤防は大体、海抜14mから15mでこれも結構高いです。
 この堤防が切れているのが有馬町地内ですが、民家の少なく。その民家も松原・国道を挟んだ物です。
 今年からこの区間の堤防も工事に掛かり、数年で出来上がるでしょう。
 この区間には両端の「西郷川」と「志原川」と真ん中の「井戸川」の川があります。
 井戸川は排水用のカルバートなるものがあるので、津波の遡上もある程度防ぎ時間も稼いでくれるはずです。
 それでも、河口部に比べ川沿いはかなり海抜が低いです。
 同様に西郷川や志原川は背後地の海抜は低いし、まともに津波が遡上すると思われます。
 取り沙汰されている「南海トラフ巨大地震」でなく「東南海地震」でも津波の被害が予想されます。
 有馬町の山沿いの土地など、河口からは1Km以上あるのに海抜が7mとか・・・
 前に見えている海岸線より5mも低いのです。

 こうした海抜の表示は今年の予算でかなりつけられて、ちゃんと見ながら歩けば大体役立つくらいは配置されました。
 電柱につけられた表示はその電柱の根元の海抜です。
 我が家の辺りでは11.4mとか位です。
 高さは分かるのですが、地元の人以外だと、どっちに逃げれば良いのかわかりにくいです。
 と言うことで、「避難誘導看板」が必要になりますが、そっちは中心部では遅れています。
 海岸部では地元の意識が高いので、自分たちで設置した物があるようです。
 この「避難誘導看板」は来年度予算で中心部が整備されるはずです。

 「日本一津波対策が出来ている町」として有名だった「旧・田老町」を視察に行ったのが十数年前です。
 至る所に「避難誘導看板」があり、街角は避難しよいように「角切り」されていました。
 夜間に備え誘導灯もついていました。
 ただ、私たちの町より弱いなと思ったのは、あの大きな堤防です。
 海抜の低い町ですから、高く見えていても木本の堤防より低いと言うことになります。
 それに、チリ沖地震でも同じ方向を向いている熊野では若干の潮位上昇になるのに、リアス式故に津波が膨れ上がる場所なのです。
 「すごいな」と、思いつつ、「これで守れるのなら木本有馬は大丈夫では?」と思った物です。
 「でも、新鹿・大泊などはあかんな」とも思いました。
 まだ、今のように津波が騒がれる前のことです。

 時代が早すぎて、熊野で説明しても軽くあしらわれましたけどね。
 だってねえ・・・
 昭和19年の地震の話など、継承されていませんでしたからね。
 どっちかというと「災害オタク」の私はずっと気になっていたのです。
 この家も、建築基準法など関係なく、出来るだけの耐震構造にし、慣性の法則から、頭を軽くするために屋根を出たばかりのアルミ板で葺いてあります。
 家具は作り付けにしてあるし、強風で屋根が持って行かれないように鉄板で通す柱などに引いてあるし・・・
 桧4寸角・立てられる場所には柱を立て、筋交いと火打ちは入れられるところに入れ・・・
 元々あった高波用の石垣も残したし・・・
 屋敷も他より30cmほど上げたし・・・
 材木屋なので木造ですけどね
 だから、津波が2mもの厚みで来れば駄目でしょうね。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-12-21 11:50 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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