LUZの熊野古道案内

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2005年 09月 08日

熊野の旅 熊野古道関連事業 4

 熊野古道が世界遺産登録されたことで、地元では色んな期待が膨らんだことも確かです。無理も無いです、庶民にとっては、なにせ『世界遺産』なのですから、『国立公園』とは違い世界中に有名になり金髪や色の黒い人まで行列すると思った人までいるのです。少なくとも『白川郷』のように観光客がどっと押し寄せると思った人は多いです。
 『熊野古道と吉野の霊場』全部足せば、そりゃ白川郷より多いはずです。世界遺産登録し無くったって高野山だけではるかに多いはずですからね。
 街中で聞かれるのは『思うたほど人は来んのう・・・』『やっぱり、ちゃんとした施設を作らんとあかんのかのう・・・』というようなことです。熊野三山。吉野の霊場などを除いたその道すがらの熊野古道部分は今くらい来ていれば上等だと思うのですがね。なにせ全長何百キロであちこちに分散して残っていますからね。一日5000人でも100箇所に分散すれば50人平均ですからね。
 観光客も盛り場の客と同じで移り気なものです。近代ではマスコミの影響もあり、観光の中心はどんどん移って行きます。いつも書くように国内の交通費の高さから海外に流出する観光客も多いです。レピーターの見込めない所は非常に難しいのです。地元にとって『ええとこや』という部分が他の場所にも一杯あったのでは集客力は低下します。熊野古道は最初から分sくぁんされています。『ええとこ、いっぱいあるで』なのです。『何処でもええさか、見に来ての・・・』なのです。
 受け入れ施設として熊野市の場合以前にも取り上げたように、地元を離れた旧家の方が自宅を寄付してくれたのでそれを活用して休憩所を兼ねて開放しています。新規ではないので当初は安く上がりましたし、典型的な熊野の高級建築ですから、観光客向けには最適なものです。ただ、ランニングに関してはものすごいお荷物ですが・・・
 これには飽き足らず『観光会館』が必要だとか分断されている古道各所に『休憩所兼物産会館』を作れ・・・などと言う声がでています。『駅前再開発』などと言うとんでもない大事業まで浮かんできます。
 これは何も熊野市だけの話ではありません。世界遺産に関連する自治体全部に共通する話なのです。施設を作ったら、自分達で運営し、赤字になろうと責任をもって維持すると言うように飛び込む気の無い無責任アイデア?ばかりです。今は、当初に作った休憩所が地元のお年寄りの方々のボランティアで維持されています。これが続いてくれると良いのですが・・・
 遍路道にはこうした心づくしのお休み所が点々と存在します。これが本来の参詣道路のはずです。でも、熊野古道が参詣道でなくなって何百年にもなるでしょうから・・・
 あるがままの大自然の中の険しい道が『熊野古道』です。各地の書き込み帳などに『休憩所が欲しい』などと単純に書かないでください。『空き家の民家でもいいから。庭先を使わせて欲しい・・・』と言うような書き方をしてください。そうでないと、一箇所で数千万かけて似つかわしくないものを作ってくれますからね。


by je2luz | 2005-09-08 13:22 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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