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LUZの熊野古道案内

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2012年 12月 01日

熊野の旅 師走 

 12月と言うより「師走」と言う方が「せわしない」感じがするのは年代のせいでしょうね。
 私が子供の頃でも「師走」なんて言葉は日常では使いませんでした。
 「師走」「節季」「大つごもり」なんてのは暮れの忙しさをあらわす時に使われるくらいでした。
 だから余計にこうした言葉が「せわしない」に結びつくのでしょうね。
 井原西鶴の時代なら普通に使われたのでしょうけど…
 今時、西鶴は流行らないでしょうか?
 「世間胸算用」なんてのでは「大つごもりは一日千金」とかで、居留守使ってでも除夜の鐘が鳴るまで逃げ切れば支払いが猶予されるとか…
 庶民に金が無いのでこんな話が受けたのか?いい時代だったのか??

 この辺でも、買い物が「つけ」が当たり前の時代がありました。
 個人の日ごろの買い物から会社の購入まで「つけ」がまかり通っていました。
 「月賦」だとかではなく「つけ」なのです。
 御用聞きが注文を聞いて配達する商品などは「つけ」が当たり前でした。
 「つけ」を許している所しか御用聞きは行かなかったのですけど・・・
 砂糖・醤油からガソリンまで…
 はては車まで支払期日を定めないで買ったり…
 だからでしょうね。
 今でも、「つけとくんかえ?」と、店の方で言う時もありますし、「つけといて」と客が言うこともあります。
 顔なじみだらけの町ならでしょう。
 「さざえさん」の世界です。
 「さざえさん」では理解されにくい部分なので最近の作品では「御用聞き」のお兄さんが出てきていないようですね。

 こうした「付け」は、習慣的に「お盆」と「正月」に払う物でした。
 今と違い結構金利が掛かった時代に、半年も待つのですから、粗利が多くなければやってゆけませんね。
 現金商売になってきて、「客と店」の関係が薄れたかもしれません。

 木本の習慣で、他所の人が驚いたりするのは…
 買い物に行き店に入る時…
 「売っていーー」と、まず客の方が言うことです。
 そうすると、奥のほうから店の人が「はーい」と出てくるのです。
 お店に店の人が居て客が入ると同時に「いらっしゃい」なんて形態ではなかったのです。
 京都とよく似た、間口が狭く奥行きの深い町屋で商売をしていますし、元々、ひっきりなしに客の来る店なんて少なかったのでしょう。
 帰る時には…
 「おおきにーー」と言いますが、これも客の方から言ったのです。
 店は「旦那し・旦那衆」という扱いでしたからね。
 商都らしいのかな?
 「買うて貰う」ではなく。「売ったる」って感覚ですね。
 私も子供の頃に駄菓子屋に行く時には、「売っていーーー」といいながら入ってゆきました。
 でも、これは木本の駄菓子屋の話で、飛鳥の駄菓子屋では言いませんでした。
 今では言うとすれば、「こんにちはーー」ですね。
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熊野市周辺地図です
 
 

by je2luz | 2012-12-01 10:53 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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