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LUZの熊野古道案内

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2012年 10月 18日

熊野の旅 熊野の野

 昨日は熊野の「熊」について書きましたから、今日は「野」について書きます。

 「野」とは…自然の広い平地…これが辞書の最初の解釈です。
 次には…山すその傾斜地…とあります。
 少なくとも、「広い平地」は熊野地方にはありませんね。
 どうしても辞書的に見るなら二番目の「山すその傾斜地」でしょうね。

 「熊野」と固めて書くと、「ゆや」と読めます。
 能の方の出し物に「熊野・ゆや」と言うのがあるそうです。
 ものすごく有名な演目だそうですが私は見たこと無いです。
 「熊野」能の主人公の平宗盛に愛された女性だそうですが、遠江の出身でこちらの出ではないですね。
 
 このような感じで、熊野には難波や尾張、美濃、武蔵のような「野原」はありません。
 山すその傾斜地もなだらかな所の少ない方でしょう。

 接頭語としての「野」には…粗野な野蛮なと言う雰囲気の意味があります。
 こっちの方が近いくらいでしょう。
 神々の里だとは言うけど、その神様もどこかへ引っ越してしまったようですしね。
 年に一度の会議も、倭の国の神様も出雲に出かけるとか…
 「倭」と「出雲」は別の文明だと言う説もあるのにねえ…
 せめてその寄り合いだけでも熊野でやってくれれば良い物を…
 旧暦十月の出雲は寒いでしょう…
 熊野・牟婁の地は暖かいです。
 神様だってそろそろ歳を取ってきたでしょうからこっちの方が良いと思うのですけどねえ…

 「牟婁」は「むろ」…「室」…暖かい所と言う意味だそうです。
 それを近代になって四つに分けて、「東牟婁」「西牟婁」「北牟婁」「南牟婁」と呼びます。
 ここは「南牟婁」です。
 「暖かい土地」の中で「南」とされています。
 緯度から言うと、串本・潮岬の入る「西牟婁」の方が南なんですけどね。

 昨日のとまとめれば、「熊の居る山裾の土地」ってことです。
 冬になってくると、紀伊山地の熊は海に面した斜面に来たがります。
 そりゃあ暖かいですからね。
 一山向こうと、夜の気温が5度ほど違うのです。
 知床のヒグマじゃないですが、磯の岩場で見かけられることもあるそうです。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-10-18 10:35 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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