LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2012年 09月 22日

熊野の旅 田舎の一杯

 二十年ほど前までは熊野の物産を持って色んな所の物産展に出かけていました。
 日本一の小売業の店と言われた日本橋の百貨店の「三重の物産展」にも何年も続けて出ていました。
 幕張メッセ・東京ドーム・金城埠頭・久屋大通・大阪マーチャンダイズドビル・インテック大阪…結構一流の会場にも出かけました。
 24時間テレビとかモーニングショーのイベントにも出かけました。
 東海農政局とか三重県のイベントにも役所の顔を立てて出かけました。
 当時の熊野市では補助だとか助成はありませんでした。せいぜい、職員を派遣するだけでした。
 当然のように、こうした出店えでは採算は合いません。
 ビジネスホテルに泊まって、マネキンさんを雇ったり…持ち出しなんです。
 おまけに、場所代が20%ほど引かれますからね。
 一体いくら使ったでしょうね。
 最近のやり方を見ていると、時代の変化を感じます。
 外向きの活動が低下し、内向きに補助金を使って…
 外向きには委託したり、NETに乗せたりして、「発信している」と言いますけどね。
 
 まあ、無理も無いのです、
 「時間と金が自由になる馬鹿の集団」が居なければ、あんなことは出来ませんからね。
 まだあの頃の林業家は少しだけ余裕があったのです。
 山を切って「金よこせ」までは言われませんでしたからね。
 銀行も金を貸しましたから…
 その「馬鹿な集団」が私たちだったのですが、今では金も体力もなくなりましたね。

 そうした活動の中で、実感したのは、「生産量が絶対的に少ない」と言うことです。
 さらに、「品質の統一がされていない」と言うこともあります。
 物産展ではそれで良いのですが、流通業界に参入するには「安定した品質と安定した供給」が無ければ話しになりません。
 私たちは、「田舎の一杯」と言っていたのですが、田舎しか知らない人には、ほんの少しあれば。「一杯ある」ってことになるのです。
 一般家庭で五合のご飯があれば一杯でしょうけど、お店をやるには試食用にも満たないのです。
 この感覚の差はどうしようも無いほど大きいです。
 その少ない量の物をどう売るか…
 「〇〇さんの作った…」「顔の見える…」なんて売り方だと、個人の範疇ですね。
 まあ、それでも売れて飯が食えれば上等ですけどね。

 十年ほど飛び回る間には、大手の百貨店とかからの商談も入りました。
 「さんま寿司」なども「定番商品」としての引き合いもありました。
 悲しいかな、納品しようと言う業者は居ませんでした。
 巷で言う、「熊野は交通が不便だから…」ではないのです。
 そんなことではなく、「確実に百貨店の営業日には納品しなくてはならない」と言う当たり前の縛りに応じる気力と体力が無いのです。
 お客さんが「売ってい……」と言って店に入って買い物をする習慣のある町らしい話です。
 「みかん」でも定番商品として同じ品質の物を納め続けられる態勢に無かったのです。
 特選品カタログでの売り上げに耐えるのが精一杯でした。
 「高菜漬け」も同じでした。

 私が動かなくなってから、ふた時代ほど経ちますが、助成や補助は良くなっても、この、「田舎の一杯」はあまり変わっていないようです。
 役所も自然と「内向き」になってしまったのでしょう。
 内向きのイベントなら十分の量はありますからね。
 道は随分近くなったのですよ。
d0045383_1126255.jpg

 
熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-09-22 11:23 | 熊野 | Trackback | Comments(1)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/16858735
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by くま at 2012-09-22 13:51 x
ようは地域に大きく売ろうと言う気がないのと、しっかり売る方法(ロットや納品や品質)を知らない人が多すぎるのかもしれませんね。だから結局、内向きにしかならない。と思います。悲しいものですね。


<< 熊野の旅 第3回??? いこらい市      熊野の旅 熊野 避暑地にはなら... >>